エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.718
2019.02.14 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
評価機のメモリは、Ballistixブランド(Micron)のゲーマー向けモデル「Ballistix Sport LT」シリーズの16GBキットが実装されていた。DDR4-2,666MHzで動作するデュアルチャネルキットで、Micron純正の選別チップを採用。プラットフォームを問わず使える、信頼性・安定性に優れたメモリだ。
なお、標準構成ではメジャーチップを採用するDDR4-2,666MHzの8GBキット(4GB×2)が選択されている。メインの用途がゲーミングマシンであれば、容量は16GB以上を実装しておきたいところだ。
ロープロファイル仕様のヒートスプレッダが装着された「Ballistix Sport LT」シリーズ。カスタマイズにて、容量は最大64GBキット(16GB×4)まで選択できる |
電源ユニットは、基本構成そのままSilverStone「SST-ST75F-GS V2」が組み込まれている。80PLUS GOLD認証を取得した、容量750Wのベストセラーモデルだ。奥行きをわずか140mmに抑えたフルモジュラー仕様の製品で、冷却機構には最小18dBAの静音120mmファンが搭載されている。
また、カスタマイズ項目では、ENERMAX「Platimax D.F」シリーズやCORSAIR「HXi」シリーズなど、80PLUS PLATINUM認証の電源ユニットもラインナップ。好みでアップグレードも可能だ。もちろんその逆も可能だが、標準の750Wから容量を落とす場合は、搭載するグラフィックスカードとの兼ね合いを慎重に考慮したい。
ミドルクラスの電源ユニットとしては、ベストセラーの一角を占めるSilverStone「SST-ST75F-GS V2」。フルモジュラー仕様のため、後からユーザーが増設する際もケーブルの取り回しは容易だ |
内部構造チェックの締めくくりは、裏配線スペースだ。全体を眺めてみると、結束バンドの使用を最小限に抑えつつ、無駄なくキレイにまとめられているのが分かる |
マシンを美しく組み上げるためのケーブルマネジメントは、BTOメーカーの組み込み技術を知るための良いサンプルだ。「Define R6」は一般的なミドルタワーに比べ、比較的裏配線スペースに余裕のあるケースながら、それでも「G-Master Hydro Z390 II」の無駄のないケーブル処理は見事。主要な“通路”ごとにケーブルが無理なく仕分けされ、乱雑になりがちな「Nexus+スマートハブ」周囲もよく整理されている。
さらに今回の構成では使用されていないドライブベイ周囲には、今後の増設を見据えてか、電源コネクタを近くに配線。大掛かりにケーブルをバラすことなく、ユーザーが最小限の手間で増設できるよう配慮されている。搭載パーツへのこだわりもさることながら、こうした丁寧な作業もサイコムBTOの真骨頂といえる。
中央のグロメット付きスルーホール周りに主要ケーブルを集め、フロントパネル沿いのケーブルも丁寧に処理されている。なお、空きドライブベイのすぐ近くには配置された電源コネクタは、将来的な増設の可能性への配慮だろう |
ファンケーブル類の処理も際立つ。光学ドライブ脇を通り抜け、冷却ファンを一括管理できる「Nexus+スマートハブ」に接続されている。ハブ周囲も散らかっている印象はまったくない |
CPU補助電源ケーブル用は、背面側近くを通り抜け、マザーボード上部に用意されたグロメット付きスルーホールに繋がっている |