エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.733
2019.04.16 更新
文:pepe
昨年末、ストームは外装にアルミニウム素材を使用したミドルタワーPCケースMetallicGear「NEO」の取り扱いを開始した。
なんといっても特筆すべきは、Powered by Phanteksであること。ストームを展開する株式会社アイティーシーが、長きにわたりPhanteksの国内正規代理店を務めている事はご存じの人も多いだろう。そしてPhanteksと言えば、エンスージアスト向けPCケースを数多く輩出し、今なお自作派を魅了し続けている。MetallicGearが同じ血統と知れば、おのずと注目が集まるのは当然のことだろう。
そんなストームから、「NEO」をベースにしたゲーミングミドルタワーPC「MetallicGear PG-M」シリーズがリリースされた。専売PCケースの特権を存分に発揮した自信作は、「自分だけのPCを構築したい」という要望に応え、計6モデルがラインナップ。今回はその中から、「PG-MR」を借り受けた。ストームが贈る最新ゲーミングミドルタワーPCを徹底検証してみたい。
ストームシステムテクノロジー「PG-MR」 基本構成売価税込137,800円(2019年4月現在) 製品情報(ストームシステムテクノロジー) |
「MetallicGear PG-M」シリーズは、計6モデルは展開。ケース色はブラックとシルバーから選択可能で、各種カスタマイズに対応する |
MetallicGear「NEO」をもう少し詳しくご紹介しよう。外形寸法は幅210mm、奥行き400mm、高さ450mmで、重量は8kg。対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITXのミドルタワーPCケースだ。最大の特徴は、左右両サイドパネルに強化ガラスを採用。外装パネルにはアルミニウムを使用し、質感の高さと魅せるPC構築に向く性格を併せ持つ。
曲線エッジデザイン採用のコンパクトな外装アルミ製ミドルタワー「NEO」。ストームの通販サイトでは単体でも購入ができる |
なお各構成パーツのクリアランスは、グラフィックスカードが長さ約360mm、電源ユニットは奥行き約195mm、CPUクーラーは高さ170mm。比較的コンパクトな筐体ながら、内部設計の最適化により十分な搭載スペースが確保できている。
またドライブベイは、3.5インチシャドウベイx2段、2.5インチシャドウベイx2段。冷却ファンはフロント120/140mmx2基(120mmx2基標準搭載)、リア120mmx1基で、搭載可能ラジエターはフロント最大280mmサイズ、リア120mmサイズとされる。
検証をはじめるにあたり、「MetallicGear PG-M」シリーズのミドルレンジモデルに相当する「PG-MR」の基本構成を確認しておこう。ちなみにここで紹介するパーツ類は、2019年4月現在のもの。今後予告なく変更される場合がある事をお断りしておこう。
CPUは第8世代のIntel Core i7-8700(Coffee Lake/6コア/12スレッド/3.20GHz/TB時最大4.30 GHz/12MB/TDP65W)を採用。CPUクーラーは空冷式で、マザーボードにはIntel B360 Expressチップを搭載したMSI「B360M GAMING PLUS」が採用されている。
またグラフィックスカードはNVIDIA GeForce GTX 1660 6GBで、DDR4 8GB(PC4-19200/8GB×1)メモリ、ストレージに「Intel SSD 760p」シリーズの容量256GB(型番:SSDPEKKW256G8XT)と1TB HDD(SATA3.0)、そして電源ユニットには80PLUS GOLD認証を取得したCWT製750Wモデル「GPS750S-G」が組み込まれる。
なお今回検証する評価サンプルはカスタマイズ済みで、マザーボードはIntel Z390 Expressチップ搭載MSI「Z390 GAMING PLUS」に換装。CPUクーラーにはオールインワン型水冷ユニット「Dynatron L5 Liquid Cooler」が搭載されていた。