エルミタ的一点突破 Vol.51
2019.05.01 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕/池西 樹(テストセッション)
ツインタワー式サイドフロー型CPUクーラー、「風魔弐」(型番:SCFM-2000)の販売が4月末よりスタートした。いわゆるツインタワー型ヒートシンクを採用し、2重反転ファンを搭載させることでエアフローを最適化。サイズオリジナルCPUクーラーの中でもハイエンド志向の高冷却モデルだ。
サイズ「風魔弐」(型番:SCFM-2000) 市場想定売価税抜6,980円(2019年4月24日出荷開始) 製品情報(株式会社サイズ) |
今回取り上げる「風魔弐」は、2015年10月に詳細検証を行った「風魔」(型番:SCFM-1000)の二代目という位置付け。初代から約3年半が経過し、プラットフォームも進化。合わせてサイズのハイエンドクーラーはさらに磨きが掛けられた。
ライバルモデルがひしめく高冷却志向の新製品とあって、市場からも大きな注目を集めている。さらにエルミタ的にはつい先日、Intel Core i9-9900Kの熱を黙らせる、Noctua「NH-U12A」を徹底検証したばかり。非常に高レベルな冷却性能を目の当たりにしてのタイミングにあって、果たして「風魔弐」はどのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。
実機による検証を始めるまえに、スペック表から「風魔弐」の概要を把握しておこう。
2つのヒートシンク、2基の120mmファンで構成された「風魔弐」は、Intel LGA775/115x/2011(v3)/2066、AMD Socket AM2(+)/AM3(+)/AM4/FM1/FM2に対応。新旧主要プラットフォームをサポートする、マルチソケット対応モデルだ。
外観およびヒートシンク構成から、大型なイメージがあるだろう。しかし実際には全高を154.5mmまで抑え、多くのミドルタワーPCケースに収まるよう、設計されている。さらにヒートシンク全体を後方にずらしたオフセットデザインにより、隣接するメモリスロットのクリアランスも確保。汎用性の高さも「風魔弐」の大いなるアピールポイントと言えるだろう。
外形寸法は幅137mm、奥行き131mmで、全体重量はちょうど1.0kg。なおパッケージサイズはW180xD155xH190mm、重量1.52kgとされる。