COMPUTEX開幕1週間前の台湾オフィスに潜入
2019.07.02 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi
本社潜入レポートもそろそろゴール。最後に訪れたのが、Thermaltake製品を一堂に集めたショールーム。しかしCOMPUTEXを1週間後に控えたタイミングとあって、巨大な自作作業スペースと化していた。この日も手の空いたスタッフが展示機を製作中。「水冷PCが多くて大変なんだ(笑)」と言いながら作業が続けられていた。
「1日3台は組み上げないと間に合わない!」と笑う女性スタッフ。普段はソファがある落ち着いたスペースとのことだが、1年に1度の貴重な風景を目の当たりにした |
ショールームの横にはゲーミングルームがある。契約するプロゲーミングチームがプレイを配信する際などに使われるほか、社内ゲーム大会の会場になることもあるそうだ |
各フロアにあったミーティングルーム。こぢんまりとしたスペースから100名まで収容できる大きなミーティングルームまでさまざま用意されている |
休憩スペースでは同僚とおしゃべりしながらランチを楽しんだり、ときに簡単なミーティングも行われている |
「いつでもお越しください」。従来オフィス内部は取材NGというパターンが多いが(日本国内ならほとんどがNGだろう)、Thermaltake本社の門戸は開きっぱなしだった。ときまさにCOMPUTEX TAIPEI 2019開幕の1週間前という、1年で最も慌ただしい(または最悪な)タイミング。スタッフのテンションは高く、社内は高揚感に包まれていた。とは言え、それを楽しんでいる様子が印象的だった。
製造以外の企画や設計、さらにソフト開発から各検証まで、主たる重要業務はここ台湾本社の仕事。PCケースや電源ユニット、ゲーミングデバイスから冷却機器まで、それぞれのカテゴリにはプロフェッショナルが配置されている。遠慮がちに声を掛けると、忙しい手を休め笑顔で質問に答えてくれた。
自作総合パーツメーカーとも言えるThermaltakeは、先に検証を行ったメモリ部門への参入など、成長が止まらない。新たなチャレンジは新たな人材を必要とし、活気のある社内の様子は、そのままThermaltakeの好調ぶりを表している。
勢いが留まる気配はない。今後も自作ユーザーにとって、ますます目が離せない存在となるだろう。
協力:Thermaltake Technology