エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.755
2019.07.21 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一
「PG-DB」のストレージは、システム用に500GBのNVMe M.2 SSD、データ用に500GBの2.5インチSSD(SATA3.0)を搭載するオールフラッシュ仕様。評価機には、Intel製のNVMe M.2 SSD「SSD 760p」シリーズの512GBモデル「SSDPEKKW512G8XT」と、Crucial製2.5インチSSD「MX500」シリーズの500GBモデル「CT500MX500SSD1」が組み込まれていた。
それぞれのストレージは、カスタマイズにて最大2TBまでの容量アップに対応。2台目の2.5インチSSDや、最大2台までのHDDも追加できる。また、OSはWindows 10 Home(64bit)とWindows 10 Pro(64bit)のDSP版、あるいはOSなしから選択可能だ。
ゲーミングマシンには理想的といえる、オールフラッシュ仕様のストレージ。なお、NVMe M.2 SSDにヒートシンクは装着されていないため、熱対策を重視する場合は、別途手頃なものを調達して取り付けよう |
メモリには、DDR4-2,666MHz(PC4-21300)に対応するBallistixブランドの「Ballistix Sport LT」シリーズが採用されていた。ストーム母体のアイティーシーが取り扱い、豊富な実績をもつCrucialのゲーマー向けモデルだ。
Micron純正の選別チップが採用されており、信頼性と安定性は折り紙つき。容量は最大で64GBまで選択できるが、標準の16GBで事足りる場合がほとんどだろう。
最大16GB×4の64GBまで選択可能。評価機には、ロープロファイル仕様のヒートスプレッダを装着する「Ballistix Sport LT」シリーズの16GBキットが実装されていた |
電源ユニットは、80PLUS GOLD認証を取得したFSP製の1,200Wモデルを搭載している。ハイエンド構成とはいえグラフィックスカード1枚挿しの環境にはやや大きすぎる容量な気がするものの、これも「電源容量のマージンを確実に確保する」というストームのこだわりによるもの。今後さらに大食らいのグラフィックスカードに買い替えたり、カード追加でSLI構成にチャレンジするなど、将来的なアレンジにも余裕で対応できる。
Core i9-9900KとGeForce RTX 2080の組み合わせには、だいぶ余裕といえる1,200Wの大容量モデルを搭載。電源容量のマージンを特に重視する、ストームらしいチョイスといえる |
内部構造チェックの締めくくりとして、最後に裏配線スペースを覗いてみよう。自作ユーザーでも扱いに苦労するケーブル処理は、組み立てのプロであるBTOベンダーにとって腕の見せどころでもある。
ガラスとは反対側のサイドパネルを開封すると、大きく2つの流れに無駄なくまとめられたケーブル群を確認できる。普段は隠れている部分ではあるものの、やはりキレイに整頓されている裏配線は眺めていて気持ちがいい。もちろんケーブル処理が容易な「MPG GUNGNIR 100D」の素性の良さも影響しているだろう。
ケーブルが暴れることなく、しっかりと無駄なく束ねられた裏配線スペース。ケースの素性の良さと、組み立て担当の技術を垣間見ることができる |