エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.812
2019.12.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
あらためて「B450 Steel Legend」の機能や特徴を把握したところで、ここからは実際にマシンを組み上げ、そのパフォーマンスをチェックしていこう。CPUには、店頭でもベストパートナーの呼び声が高い6コア/12スレッドのRyzen 5 3600(3.6GHz/最大4.2GHz/L2キャッシュ3MB/L3キャッシュ32MB)をチョイス。グラフィックスカードはRadeon RX 5500 XT搭載モデルのASRock「Radeon RX 5500 XT Challenger D 8G OC」を用意し、最新のミドルレンジ構成で各種ベンチマークを動かしてみることにした。
Ryzen 5 3600のベースクロックは3.6GHz、最大ブーストクロック4.2GHz。2万円台半ばで買える12スレッドCPUで、手頃な価格がウリの「B450 Steel Legend」にとってはピッタリなモデルと言える |
メモリは第3世代Ryzenにとって理想的といえる、DDR4-3,200MHz動作に対応する「CFD Gaming CX1」シリーズの16GBキットを実装した |
グラフィックスカードは、デュアルファンのオリジナルクーラーを備えたASRock「Radeon RX 5500 XT Challenger D 8G OC」。フルHD解像度なら重量級のゲームも遊べる、AMDの最新ミドルGPU搭載モデルだ |
「B450 Steel Legend」の魅力はハイエンド級の堅牢な電源回路であり、その仕様に裏打ちされた高いオーバークロック耐性を備えている。そこで今回は、実際に検証を始める前に、Ryzen 5 3600のオーバークロックにチャレンジ。性能の底上げを狙ってみることにした。
「インタラクティブUEFI」のオーバークロック設定である「OC Tweaker」にて、クロックとコア電圧のみを変更して調整。クーラーは純正の「Wraith PRISM」をそのまま使用しているが、本来のベースクロックは3.6GHzのところ、1.45625Vに昇圧することで4.3GHzでの安定動作が可能だった。
充実したオーバークロック項目が並ぶ、「インタラクティブUEFI」の「OC Tweaker」。クロックとコア電圧を調整しつつ、+700MHzの4.3GHzでも十分に安定して動作させることができた |
動作クロックをCPU-Zでチェック。なおオーバークロックにあたり、ブースト関連の「Core Performance Boost」および省電力機能「Global C-state Control」を無効化し、クロックを固定している |