エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.842
2020.03.21 更新
文:撮影/松野 将太・取材/tawashi
「Ryzen 5 3500」の登場により、第3世代Ryzenシリーズでも価格を抑えてゲーミングPCが組めるようになりました。今回は予算10万円を目安に、フルHDゲーミングPCのオススメ見積りをご紹介します。
まずマザーボードから。個人的に非常にイチオシなモデルが、GIGABYTEのゲーミングマザーボード「B450 AORUS ELITE」です。AMD B450チップ搭載マザーボードは、今までさまざまなモデルを扱ってきましたが、多くのお客様のニーズに応えつつ抜群の安定感を誇っていたのがこの製品です。それもそのはず、コストパフォーマンスモデルながら、電源回路には、Lower RDS(On)MOSFETを備えた「ハイブリッドデジタル電源フェーズ設計」を採用。これにより、第3世代Ryzenシリーズの発熱を抑え、耐久性・信頼性を高めています。
佐藤さんの自宅で最新パーツを検証する際のPCでも採用しているGIGABYTE「B450 AORUS ELITE」。友人からゲーミングPC組み立ての依頼があった際も、毎回必ずこのマザーボードを使用するほど信頼していると語る |
もうひとつの重要パーツであるグラフィックスカードは、AMD Radeon RX 5500 XTを搭載するASRock「Radeon RX 5500 XT Challenger D 4G OC」です。ビデオメモリ8GB版もありますが、あえて価格の安い4GBをチョイスしています。
理由はゲーム中のフレームレートを比較しても、ほとんど差がないためです。また、価格的に競合するNVIDIA GeForce GTX 1650 SUPERよりも多くのゲームタイトルで優秀なスコアを記録。フルHDゲーミングという条件ならば、GDDR6 4GBのビデオメモリを使い切る心配はないので、今回のようなPCにはピッタリの1枚です。
セミファンレス機能「0dBサイレントクーリング」に対応するオリジナルデュアルファンクーラー採用の「Radeon RX 5500 XT Challenger D 4G OC」。背面部にはメタル製のバックプレートを標準装備する |
予算10万円とした場合、どうしても削りたくなるのがPCケース。中には2,000円ほどで購入できる安価なモデルもありますが、長年使用することを考えて、ここはCooler Masterの人気静音PCケース「Silencio S600」を選びました。5.25インチオープンベイもあるので光学ドライブの搭載にも対応。なにより遮音材を使った防音装備は、1万円前後のPCケースとは思えない完成度の高さ。価格以上の満足感を得られるのは間違いないでしょう。ちょっと高くなりますが、強化ガラス製サイドパネル仕様の「TG」に変更すれば、魅せるPCへカスタマイズをしたい際も問題ありません。
2019年に発売されたPCケースの中でも大ヒットを記録した「Silencio S600」。静音コンセプトは健在で、古くからの自作ユーザーにも購入したという人が多い |
そのほか、ストレージにはWestern DigitalのNVMe SSD「WD Blue SN550 NVMe SSD」(500GB)、メモリにCrucialの8GB×2枚キット「CT2K8G4DFS8266」。電源ユニットには80PLUS GOLD認証電源で当店一番人気のAntec「NeoECO GOLD 650W」を採用しています。
ストレージとメモリは定番の製品。HDDの増設やRGB LED搭載メモリなど、予算に応じてカスタマイズするのもいいだろう |