エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.854
2020.04.17 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
マザーボードやグラフィックスカードのメジャーブランド、MSIが放つPCケースの新製品。振り返るとエルミタでは2019年9月に「MPG SEKIRA 500X」を検証している。重量19.85kgにおよぶほぼフルタワーボディに加え、アルミニウムプレートを採用するなど、内外装共にひと工夫を加えた力作だった。
さすがに市場想定売価が約3万円とハイエンド志向の製品だったが、本稿の主役である「MAG FORGE 100M」は、市場想定売価税抜6,980円の普及価格帯の量産モデル。筆者を含め、多くの読者はより身近な存在ではないだろうか。フロントにはMSIのロゴがあしらわれ、MSI製構成パーツを詰め込み、あたかもメーカー製PCのように組み上げてもいい。もちろん別メーカーの構成パーツも大歓迎だ。
ちなみにMSIのPCケースには、ネーミングルールがある事をご存じだろうか。検証を行う「MAG」はエントリークラスのMSI Arsenal GAMING、中間に位置する「MPG」はメインストリームのMSI Performance GAMING、「MEG」はハイエンドのMSI Enthusiast GAMINGとなり、3つのセグメントで構成されている。製品を選ぶ際の見極めとして覚えておこう。
MAG FORGE 100M 市場想定売価税抜6,980円(2020年3月19日発売) 製品情報(MSI / 株式会社アスク) |
次にラインナップをご紹介しよう。「MAG FORGE 100」シリーズは3機種から構成され、ベース筐体は共通ながら標準搭載ファンに違いがある。
具体的には「MAG FORGE 100R」がフロントにアドレサブルRGB LEDファンx2基+リアファン(非LED)x1基、「MAG FORGE 100M」がフロントRGB LEDファンx2基+リアファン(非LED)x1基、「MAG FORGE 101M」がフロントRGB LEDファンx3基+リアRGB LEDファンx1基といった具合。なお執筆時点、国内市場では検証を行う「MAG FORGE 100M」のみが入手できる。
本体に触れる前に、スペック表から「MAG FORGE 100M」の概要を把握しておこう。対応フォームファクタはATX、MicroATX、Mini-ITXで、ミドルタワーPCケースに区分される。外形寸法は幅210mm、奥行き421mm、高さ499mmで、重量は5.64kg。比較的幅はスリムで、奥行きが短く高さがある縦長方形スタイル。中~大型PCケースが多い中、フットプリントが小さく設置場所を選ばないタイプと言えるだろう。
なお外装パッケージサイズは、実測で幅約260mm、奥行き約565mm、高さ約475mm。ボディサイズ同様、比較的コンパクトな部類だけに、店頭持ち帰りは可能なレベルだ。