エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.869
2020.05.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
メモリとストレージを組み込むことで、PCとして完成した「PN60-BB7088MH」。ここからは、早速各種ベンチマークテストを使用した動作検証を進めていこう。
なお「PN60-BB7088MH」が搭載するCPUは、4コア/8スレッド対応のCore i7-8550U(最大4GHz/キャッシュ8MB/TDP15W)で、グラフィックスはiGPUのIntel HD Graphics 620だ。さらに検証にあたり、メモリはDDR4-2400MHzに対応するESSENCOREの32GBキット「IM4AGS88N24-FFFH2」、M.2 SSDはCFDのエントリーモデル「EG1VNE」シリーズの512GBモデル「CSSD-M2M5GEG1VNE」を用意し、システムを構築している。
CPUは、4コア/8スレッドかつ最大4GHz動作のCore i7-8550Uを搭載。メモリもDDR4-2400MHzの32GBがしっかり認識されている |
グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 620。高負荷時には1,000MHz~1,150MHzで動作していた |
さて、まずはCPUの基本性能をチェックするべく、「CINEBENCH R15/R20」を動作させてみよう。搭載されているCore i7-8550UはノートPC向けの省電力CPUであり、TDPはわずか15W。ローンチから2世代ほどが経過した“枯れたCPU”だが、動作クロックは最大4GHzと悪くない。はたしてどの程度のパフォーマンスを見せてくれるだろうか。
やはりノートPC向けとあって、「CINEBENCH R15/R20」ともにマルチコアテストのスコアは、やや物足りない結果に留まった。その一方でシングルコアテストではだいぶ健闘しており、現行CPUと比べてもほとんど見劣りしない。強力なCPUパワーを要求されるようなタスクには向かないものの、ミニPC本来の運用方法を考えれば、妥当な結果と言える。ビジネス向けのタスクやライトなゲームであれば、優れたシングルスレッド性能を生かしたキビキビした動作が期待できそうだ。