エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.892
2020.07.22 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「B550 AORUS MASTER」が実装するPCI-Express4.0対応のM.2スロットには、いずれも専用ヒートシンクの「AORUS M.2 Thermal Guard」が装着されている。動作時にはコントローラが非常に高熱になることで知られるPCI-Express4.0 SSDを運用する上で、問題なく冷却できるのだろうか。
今回はCFD「PG3VNF」シリーズの1TBモデル「CSSD-M2B1TPG3VNF」を組み込み、「CrystalDiskMark 7.0.0」を使用して検証を行った。データサイズは16GiBでテスト回数は9回にセットし、3回連続で実行した際の挙動を見ていこう。
「ヒートシンク装着時」の「CrystalDiskMark 7.0.0」スコア |
「ヒートシンクなし」の「CrystalDiskMark 7.0.0」スコア |
ヒートシンク装着時は、PCI-Express4.0 SSDならではの印象的なスコアをマーク。ベンチマーク中の動作温度は最大でも70℃に届こうかという程度で、余裕を感じさせる挙動だ。もちろんサーマルスロットリングは発生せず、SSDのポテンシャルをうまく引き出せている。
一方でヒートシンクなしの状態では、「CrystalDiskMark 7.0.0」のスコアはだいぶ踏み止まっているものの、挙動を見れば違いは一目瞭然。80℃を超えたタイミングでサーマルスロットリングが発生し、速度を落とすことで温度の上昇を抑えている。常に安定したパフォーマンスを発揮するには、十分な冷却性能を備えたヒートシンクが必須というワケだ。