エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.910
2020.09.18 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは、メモリとストレージを組み込んだ「PN50-BBR026MD」を動作させ、各種ベンチマークテストによる検証を進めていこう。おさらいしておくと、CPUはRyzen 5 4500U(6コア/6スレッド/2.30GHz/最大4.0GHz/TDP15W)で、グラフィックスはRadeon Vega Graphicsを内蔵している。
なおメモリは機材の都合上、DDR4-2,933MHz動作に対応するSanMax製の32GBキット「SMD4-S32G48M-29Y-D」を実装。M.2 SSDはCFDのエントリーモデル「EG1VNE」シリーズの512GBモデル「CSSD-M2M5GEG1VNE」を用意し、システムを構築している。
CPUは6コア/6スレッドのRyzen 5 4500Uを搭載。メモリはDDR4-2,933MHzの32GBがしっかり認識されていた |
グラフィックスは、CPUに内蔵された6コアのRadeon Vega Graphics。高負荷時はクロックが1,500MHzまで上昇していた |
まずは「CINEBENCH R15/R20」を動作させ、純粋なCPUのパフォーマンスをみていこう。CPUは7nmプロセスを採用する6コア/6スレッドのRyzen 5 4500Uで、モバイル向けの省電力モデルだけにTDPはわずか15W。その一方で動作クロックは最大4.0GHzまで上昇、前世代から大きなスペックアップを果たしている。
その効果は見事にベンチマークスコアに現れており、「CINEBENCH R15」のマルチコアテストは951cdをマークした。これは過去の計測データに基づくデータベースを参照すると、TDP91WのCore i7 7700KやTDP65WのCore i5 9400Fに匹敵する優秀なスコア。シングルコアテストでも現行CPUに見劣りしないスコアをマークしており、とてもTDP15WのモバイルAPUとは思えないパフォーマンスだ。
「CINEBENCH R20」でもその傾向は変わらず、マルチコア・シングルコアテストともにデスクトップCPUに迫るスコアをマーク。省電力なモバイルAPUながら、幅広いタスクで実力を発揮してくれそうだ。