エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.928
2020.11.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
オリジナル仕様の基板をチェック。バックプレートのはみ出し具合から、カード全長に比べて基板がかなり短いのが分かる |
「GV-N3080GAMING OC-10GD」の基板は実測240mmほどで、クーラーの全長に比べてだいぶ短く抑えられている。13+4フェーズ構成の大規模な電源回路を搭載していることから、全体的に実装密度はかなり高めだ。また、独自の品質基準である「Ultra Durable VGA」準拠のチョークとコンデンサを採用するなど、高品質なコンポーネントで構成されている。
そして以前詳細レビューをお届けしたGeForce RTX 3090搭載モデル「GV-N3090GAMING OC-24GD」の基板とは、極めて共通点が多い。比較するとメモリや電源フェーズ、一部コネクタに空きパターンがあり、どうやら共通の基板を採用しているらしいことが分かる。
実装密度の高さが印象的な「GV-N3080GAMING OC-10GD」の基板。その一方で、メモリや電源フェーズにはいくつか空きパターンがある |
Ampereアーキテクチャを採用する「GeForce RTX 3080」。GPUコアは「GA102」でCUDAコア8,704基を内蔵、第2世代RTコアと第3世代Tensorコアを組み合わせ、パフォーマンスが大きく向上している |
電源回路は13+4フェーズ構成。Ultra Durable準拠の高耐久コンポーネントが採用されている |
際立って実装密度の高い電源周り。右下に実装されているのは、ファン用の4pinコネクタだ |
UPI製のPWMコントローラ「uP9512R」と、メモリ電源用コントローラ「uS5650Q」。LED制御用にCortex-M0ベースのマイコンHOLTEK「HT32F52342」も実装されている |
上部に実装されているのは、アドレサブルRGB LED用の3pinコネクタ。左右は空きパターンになっていた | 動作モードを切り替える「Dual BIOS」スイッチ。標準ではパフォーマンス重視の“OCモード”に設定されている |
補助電源の8pinコネクタは、横一列の薄型タイプから通常サイズに変換されている |
バックプレートを取り外して背面をチェック。こちらもにもかなりのコンポーネントが実装されているようだ |
コアの裏側には高さの低いタンタルコンデンサ、先端部分には3基のPWMコントローラを実装。表面で十分なため、裏面にメモリチップは実装されていない |