エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.944
2020.12.16 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ASRock「X570 PG Velocita」 市場想定売価税抜31,800円(2020年11月発売) 製品情報(ASRock) |
今回の主役は、ASRockが展開するゲーミングブランド「Phantom Gaming」の「Velocita」シリーズから登場した、AMD X570搭載のハイエンドモデル「X570 PG Velocita」だ。いまだやや聞き慣れない響きの「Velocita(ベロシタ)」は、ASRockゲーミングマザーボードの最上位に位置付けられた、比較的新しいシリーズ。速度を意味する“Velocity”のイタリア語が語源になっており、その名の通りスピード感が印象的なデザインに仕上げられている。
11月末から販売が開始された、ASRockのゲーミングマザーボード「X570 PG Velocita」。Ryzen 5000シリーズに合わせて投入された最新構成のハイエンドモデルだ |
そのコンセプトは、ズバリ“妥協のないパフォーマンス”と“高速かつ無敵のゲーミング体験”だ。「X570 PG Velocita」はまさにそのコンセプトを地で行く構成で、「50A Dr.MOS」や「プレミアム60Aパワーチョーク」で構成された14フェーズの強靭な電源回路を搭載。その冷却にはヒートパイプ連結の大型ヒートシンクを備えるほか、PCBに導電率と放熱性に優れた2オンス銅箔層を用いるなど、Ryzen 5000シリーズのポテンシャルを引き出すための装備が揃っている。
そしてKiller「E3100」による2.5ギガビットLANとKiller「AX1650」のWi-Fi 6に対応するという、他のマザーボードにはない強力なネットワーク機能もトピック。ゲーミングに最適化された高速かつ低遅延のKiller NICでネットワークを統一、有線と無線を組み合わせた独自のチーミング機能「Killer DoubleShot Pro」もサポートしている。
強力な電源回路やKiller NICによるネットワーク機能、PCI-Express4.0対応のデュアルM.2などを搭載。チップクーラーの位置も最適化されている |
また、AMD X570マザーボードとしては“後期型”にあたる「X570 PG Velocita」は、第3世代Ryzenと同期の初期型に比べ設計が洗練されている。メモリスロットはより高クロックな最大5,000MHz動作が可能になったほか、チップセットクーラーがグラフィックスカードの影響を受けない位置にオフセットされるなど、至るところに改良点が盛り込まれた。
そのほか、両方に専用ヒートシンクの「M.2 Armor」を装備したPCI-Express4.0対応のデュアル「Hyper M.2」を搭載。拡張スロットには、強度を増した装甲仕様の「Steel Slot Gen4」を備える。巨大なI/Oカバー「I/O Armor」とチップヒートシンクには「Polychrome RGB Sync」対応のARGB LEDを内蔵、ゲーマーが求める最新の機能がバランス良く詰め込まれているという印象だ。
ブラックとレッド、パープルのカラーリングが目を引く「X570 PG Velocita」のパッケージ。ハイエンドモデルらしいサイズ感だ |
背面では一際大きくKiller NICのデュアルネットワークをアピール。付属品として、ケーブルや組み込み用ネジのほか、Wi-Fi 6用アンテナが同梱されている |