エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.950
2021.01.03 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
ここからは「Dark Power Pro 12」とともにシステムを組み上げ、高負荷動作における挙動を確かめてみよう。テスト環境には、CPUに12コア/24スレッドのハイエンドモデルRyzen 9 5900X(3.70GHz/最大4.80GHz/キャッシュ6+64MB/TDP105W)、グラフィックスにはMSIのGeForce RTX 3090搭載モデル「GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G」を用意。最新のウルトラハイエンド環境を構築し、検証を進めていく。
12コア/24スレッドでTDP105WのハイエンドCPU Ryzen 9 5900Xを搭載。メモリはDDR4-3200MHz動作の最大64GBが認識されていた |
3連ファンクーラー「TRI FROZR 2」による冷却性能とOC仕様を特徴とする「GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G」を同時に組み込む。最大消費電力は370Wだ |
GPU-Zで「GeForce RTX 3090 GAMING X TRIO 24G」の挙動をチェック。フルロード時はおおむね1,920MHz程度で動作していた |
マザーボードには、AMD X570チップを搭載するMSIのハイエンドモデル「MEG X570 ACE」を採用している |
「Dark Power Pro 12」の検証を進めるにあたり、電圧変動を視覚的に把握するためにモニタリングソフトウェアの「AIDA64 Extreme Edition」を使用している。まずは手始めに、その中に搭載されているストレステスト「System Stability Test」で高負荷時の挙動を見ていこう。設定項目にすべてチェックを入れ、最大限の負荷がかかるように調整、30分間動作させてみた。
ワットチェッカーを使用してテスト中の消費電力を確認したところ、最大614Wだった。一般的に電源ユニットは、容量の半分程度の負荷で最も変換効率がよくなることから、今回はほぼ理想的な負荷がかかっていたことになる。
続いて、CPUやストレージ、グラフィックスなどシステムの主要な動作に用いられる12Vの数値を中心に、テスト結果をみていこう。PC用の電源ユニットは規格上2%までの電圧変動が認められているところ、定格をベースとした電圧変動幅はわずか0.01%程度。定格を割り込むシーンはまったくなく、グラフの波形もフラットで安定していた。