エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.964
2021.02.18 更新
文:撮影・エルミタージュ秋葉原編集部 松枝 清顕
近頃は空冷の良品が多数リリースされているが、ここではオールインワン型水冷ユニットをチョイスしてみた。「Creator 400M」は天板が塞がれた静音志向だけに、ラジエターが搭載できるのはフロントまたはリアのいずれかのみ。最もベーシックな120/140mmサイズラジエターなら迷わずリアを利用するが、それ以上のサイズになると必然的にフロント部分へラジエターを固定する事になる。
搭載テストには240mmサイズラジエターを備える、MSI初のオールインワン型水冷ユニットMSI「MAG CoreLiquid 240R」を用意した。余談ながら、360mmサイズラジエターを備える「CoreLiquid 360R」と共にデビューした「MAG CoreLiquid 240R」は、2020年1月に開催された「CES 2020」で初披露。そして今回の主役である「Creator 400M」もまた、同時に公開されている。なお「MAG CoreLiquid 240R/360R」は発表から半年後の6月から国内市場での販売が開始されている。
標準140mmファンを付属の120mmファン2基に換装。内部側にはラジエターを固定した。なおボトムカバーはフロント寄りがカットされているため、360mmサイズラジエターも搭載できる |
CPUヘッドトップ部にはイルミネーション機能を搭載。左サイドパネル側から存在感を主張する |
他の構成パーツ同様、左サイドパネル側は開口部が広くスムーズに作業ができた。ただしひとつ注文をつけるとすれば、標準140mmファンの取り外しがしにくい点だ。
標準ファンは一般的なテーパーネジで固定されているが、2基搭載されているうちの下段の下2本のネジに対し、ドライバーを挿し込むスペースがない。隣接する2.5/3.5インチ共用シャドウベイユニットはリベット固定で取り外しができず、側面の穴をどうにか利用し、ドライバーを挿し込むしかない。狭い上にドライバーの軸の長さと太さを選ぶため、複数工具の持ち合わせがなければ苦労するだろう。「Creator 400M」唯一の要改善点と言える。
そもそもシャドウベイユニットの横穴は工具向けのメンテナンスホールではないため、ドライバーの軸も斜めに入れる必要がある | 360mmサイズラジエターを搭載する場合、5.25インチオープンベイユニットを取り外す必要がある。なおユニットは2本のインチネジで固定されていた |