エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1028
2021.07.27 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi/撮影:pepe
ここからは、パッケージから取り出した「XPG GAIA MINI PC」を眺めつつ、外観デザインやインターフェイス類をチェックしていこう。両サイドにメッシュパネルを採用し、トップに備えるデュアルファンで排気する仕組み。グラフィックスカードの増設によるゲーミング用途も見据え、エアフローに配慮した作りが特徴だ。
フロントには使用頻度の高いUSB 3.1 Gen.2 Type-A(2ポート)や、SDXCカードスロットを備える |
スカルマークデザインがワンポイントで入る両サイドにはメッシュパネルを採用。吸気を全体で行うエアフローに配慮した設計だ |
排気はトップからまとめて行う構造 | ボトム部には電源ユニット用の吸気スリットが設けられている |
リアインターフェイスはThunderbolt 3(USB Type-C)x2、USB 3.1 Gen.2 Type-A x4、3.5mmステレオ端子 x1、HDMI 2.0 x1。端子のない小さなスペースや拡張スロット部のカバーにも吸排気口が設けられている |
続いて、外装カバーの取り外しを開始。小型筺体内部に詰め込まれたパーツ類を確認するとともに、「XPG」シリーズのDDR4メモリやSSDも合わせてチェックしていこう。注目はマザーボードやCPU、メモリ、ストレージ(M.2スロット)を拡張カードのように集約した中核ユニット「Compute Element」。「XPG GAIA MINI PC」では、あらかじめDDR4メモリとSSDが組み込まれているため、普通なら触れる必要はないが、今回は検証にあたり取り外している。なお、作業はプラスドライバーが1本あれば十分。カバーのネジは、回し切っても抜けない落下防止対策が取られているので、コロコロと転がって行方不明になる心配もない。
トップカバーは背面2つのネジを緩め手前に引くことで外れる | トップカバー背面には排気用に80mmファンが2基並んで搭載されている |
電源ユニットにはGhost Canyon世代のNUC向けに最適化されたFSPの80PLUS PLATINUM認証Flex ATX電源ユニット「FSP500-30AS」を搭載。容量は500Wでグラフィックスカードを安定動作させつつ、高負荷時でも40dB未満という静音動作が可能だ |
「Compute Element」は拡張カードタイプで取り外すことができる |
CPU、メモリ、M.2スロットがまとめて搭載されている「Compute Element」。SSDをさらに増設したい、メモリ容量を変更したいといった場合には取り外す必要がある |
カバー部にはSUNON製ブロアーファンのほか、M.2 SSD用のヒートシンクを搭載 |
メモリスロットは2基。DDR4 SO-DIMMメモリはXPGブランドの「AX4S3200716G18A」。DDR4-3200MHz駆動に対応する16GBモジュールが2枚搭載されている |
M.2 22110/M.2 2280スロットは、PCI-Express3.0(x4)とSATA3.0(6Gbps)に対応。標準構成では空きスロットになっているので2基まで増設できる |
「Compute Element」を取り外すと確認できるベースボード部のM.2スロット。レーンはCPU直結で「XPG SX8200 Pro」シリーズの2TB「ASX8200PNP-2TT-C」はここに搭載され、別途大型のヒートシンクが装着されていた |
「XPG GAIA MINI PC」のセールスポイントであるグラフィックスカードの増設を試しておこう。対応しているのは、カード全長が202mm以内の厚さ2スロットサイズまで。今回採用したのはMSIのGeForce GTX 1650 SUPER搭載モデル「GeForce GTX 1650 SUPER AERO ITX OC」だが、GeForce GTX 1650やGeForce GTX 1660 SUPERなど、他のGPUを採用するモデルもショップやWEB通販で入手できる。
組み込みも簡単で、カバーを外した後にグラフィックスカードをPCI-Express(x16)スロットに挿し込むだけ。実際に試してみると、内部スペースに余裕がないためPCI-Express補助電源ケーブルの取り回しをやや工夫する必要があるが、自作経験がなくても問題ないレベルだ。