エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1055
2021.09.19 更新
文:編集部 Tawashi/撮影:pepe
「G-Master Hydro X570A II」が標準で搭載するストレージはIntelのNVMe対応M.2 SSD「Intel SSD 660p」シリーズの512GBだ。検証機ではCFDから販売中の人気モデル「PG4VNZ」シリーズの1TBモデル(CSSD-M2M1TPG4VNZ)にカスタマイズされていたが、いずれにせよマザーボード側に用意されたM.2スロットに装着されていることに変わりはない。
ストレージインターフェイスはSATA3.0(6Gbps)x6のほかPCI-Express4.0(x4)接続のM.2スロット「Hyper M.2」を2基搭載。このうちヒートシンクを備える上段スロットにSSDを搭載している |
採用ケースのDefine 7は、2.5/3.5インチ共用シャドウベイが3基、2.5インチSSD/HDD専用のシャドウベイを2基備えている。そのため、大容量の2.5インチSSDや3.5インチHDDの追加搭載が可能だ。もちろん、マザーボードには未使用のM.2スロットがあるので、こちらを含めストレージの拡張性は非常に充実している。サイコム担当者によるケーブル配線も将来的な増設を見据えた配置になっており、購入後ストレージの追加も容易にできるだろう。
標準構成で搭載する電源ユニットは、SilverStone「SST-ST85F-GS V2」(80PLUS GOLD/850W)。最も高効率な50%負荷時には、ファンは約600rpm程度で回転するよう設計されているため、常用レベルで非常に静かなモデルだ。容量も850Wあり、GeForce RTX 3070 Ti/3080 Tiクラスのハイエンドグラフィックスカードでも十分足りる。そのほか、オプションでCooler Master(1モデル)、CORSAIR(5モデル)、Fractal Design(1モデル)から選択できる。
内部セッションの最後に、右サイドパネル側の裏配線スペースをチェックしていおこう。結束バンドの使用を最小限に抑えつつも整理されたケーブルマネジメント術は、どうしても雑になりがちという自作派にとっても大いに参考となるはず。めったに開けることがないスペースながら、ストレージなどの増設時にきれいな裏配線スペースを目にすると、サイコムにして良かったなと感じる瞬間だ。
サイコムのケーブルマネジメント術は処理に無駄はなく、ほどよい長さに調節されていた |