エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1084
2021.12.10 更新
文:藤田 忠/撮影:松枝 清顕
「Z690 VALKYRIE」にCore i9ー12900Kを搭載してPCを構築 |
テストセッションの手始めは、Core i9-12900Kのパフォーマンスを、「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」の3種類のベンチマークを使用して見ていこう。比較には「エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.995」で検証したBIOSTAR「Z590 VALKYRIE」とCore i9-11900K(ABT動作)の結果を使用している。
CPUがフルロードされるテスト中のクロックは、「Pコア」が4,900MHz、Eコアが3,700MHzに、ほぼ張り付いていた。ただ、CPUコア温度は90℃を超えており、室温次第では100℃に達することもあった。とは言え、各CINEBENCHのスコアは、Core i9-12900Kの最高値と言える結果を出しており、最大5.1GHzまでクロックが伸びるABT動作のCore i9-11900Kからは、マルチコアテストで最大68%近くも向上している。CPUの冷却には注意が必要だが、「Z690 VALKYRIE」は、Core i9-12900Kの最大パフォーマンスを、しっかりと引き出せていると言えるだろう。
続いては、今回「Z690 VALKYRIE」と組み合わせた現在最速クラスのDDR5ー6000に対応するTeam Group「FF3D516G6000HC40ABK」のパフォーマンスをチェックしていこう。
「FF3D516G6000HC40ABK」が搭載するメモリモジュールの定格になるDDR5-4800(CL40)とXMPプロファイルのDDR5-6000のほか、手動でDDR5-5000(CL40)、DDR5-5200(CL40)、DDR5-5400(CL40)、DDR5-5600(CL40)に設定。ベンチマークソフトウェア「AIDA64 Extreme」の「キャッシュ&メモリベンチマーク」を実行し、メモリリード、ライト、コピーの数値をまとめている。
結果は一目瞭然で、メモリクロックに合わせてメモリリード・ライトなどのパフォーマンスが向上している。DDR5メモリの入手性はあまり良くない状況だが、最高で6,400MHzモデルを用意するTeam Group「T-FORCE DELTA RGB DDR5」はイチオシだ。