エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1099
2022.01.29 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
アーク「arkhive Gaming Custom GC-I9G38R」(型番:AG-IC16Z69AGT8I-FT) 基本構成売価税込529,800円 製品情報(パソコンSHOPアーク) |
創業から20年以上を数える老舗のプロショップ。自作愛好家に知らない人はいないであろうパソコンSHOPアーク、同店が手がけるこだわりのBTOブランドが「arkhive」だ。店頭に直結した“Made in AKIBA”のBTOだけに、そのトップエンドの製品はトレンド傾向を色濃く反映した、いわば“憧れの構成”の最新版と言える。
今回取り上げる「arkhive Gaming Custom GC-I9G38R」(以降「arkhive GC-I9G38R」)は、まさにそうした製品の代表格だ。いま自作市場で最も旬なキーワードである、第12世代Intel Coreプロセッサの最上位モデルCore i9-12900Kを標準採用。さらにグラフィックスにはGeForce RTX 3080 Tiを組み合わせ、最強スペックのゲーミングマシンとして構築されている。
パソコンSHOPアークのBTOブランドが「arkhive」に刷新されて1年ちょっと。そのウルトラハイエンドモデルである、第12世代Intel Coreプロセッサベースの「arkhive GC-I9G38R」が今回の主役だ |
それに加えてCPUクーラーには、360mmサイズの大型ラジエターを備えたオールインワン型水冷ユニットASUS「ROG STRIX LC II 360 ARGB」を搭載。PCケースはハイエアフロー仕様の傑作フルタワーFractal Design「Torrent」がチョイスされた。
この構成の狙いとは、ズバリCore i9-12900Kの性能をフルに引き出すことにある。第12世代Intel Coreプロセッサはピーク性能を長く維持できるようになった反面、そのためには強力な冷却機構が不可欠。「arkhive GC-I9G38R」はそうしたCPUの特性を考慮した、老舗ショップによる一つの解答というわけだ。
BTOによる豊富なカスタマイズに対応。編集部に届けられた評価機も一部構成が変更されているようだが、詳しくは後ほどチェックしていこう |
引き続き基本構成をおさらいしていこう。マザーボードはIntel Z690搭載のハイエンドモデルASUS「ROG STRIX Z690-F GAMING WIFI」で、メモリはDDR5-4,800MHzの32GB。いまだ安定供給が難しく、BTOへの採用が極めて珍しいDDR5メモリを基本構成に組み込んでくるあたりは、メモリに強いアークならではと言える。
そのほか、ストレージはシステム用とデータ用の両方にPCI-Express4.0(x4)に対応するSamsung「PM9A1」シリーズのNVMe M.2 SSD(1TB+2TB)を搭載。電源ユニットには、80PLUS PLATINUM認証を取得したFractal Design「Ion+ 2 Platinum」の860Wモデルが組み込まれている。