エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1099
2022.01.29 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
マザーボードは基本構成のASUS「ROG STRIX Z690-F GAMING WIFI」から変更され、同じくDDR5メモリに対応するIntel Z690搭載モデルMSI「MPG Z690 CARBON WIFI」が組み込まれていた。ゲーミングモデルとしてはミドルレンジに位置付けられる製品ながら、ハイエンドに匹敵の合計20(18+1+1)フェーズ電源回路を搭載。2オンス銅箔層を備えたサーバーグレードの8層PCBや大型アルミニウム製ヒートシンクを実装、Core i9-12900Kのピーク負荷にも十分耐えられる信頼性をもっている。
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そのほか、すべてに専用ヒートシンクの「M.2 Shield Frozr」を装備したPCI-Express4.0対応のM.2スロット×3、装甲スロット「PCI-E Steel Armor」仕様のPCI-Express5.0スロットを搭載。ネットワーク機能はIntel I225-Vによる2.5ギガビットLANやIntel Wi-Fi 6Eに対応、Realtekの最新IC「ALC4080」をベースにしたオーディオ回路「Audio Boot 5」も備えている。
また、ARGBライティング機能の「Mystic Light Sync」にも対応。マザーボードやオールインワン型水冷ユニットを変更する場合は、イルミネーション関連の組み合わせも考慮したい。
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2.5ギガビットLANや帯域幅20GbpsのUSB3.2 Gen.2×2 Type-Cなどを備えるリアインターフェイス | E-ATXに対応するFractal Design「Torrent」に組み込まれているため、内部にはかなり余裕がある |
なお、マザーボードのカスタマイズメニューでは、DDR5メモリ対応のIntel Z690マザーボードを幅広くラインナップ。第12世代Intel Coreプロセッサの性能発揮に欠かせない電源回路などに注目しつつ、好みのモデルをチョイスしよう。
ASUS「ROG MAXIMUS Z690 FORMULA」やMSI「MPG Z690 FORCE WIFI」など、ホワイトケースに映えそうなモデルもアリ。PCケースとの組み合わせを考慮して選んでも面白い。
第12世代Intel Coreプロセッサのローンチ以来、DDR5メモリは圧倒的な品薄が続いてきた。それから入手性はやや改善の兆しが見られるものの、安定供給の難しさからBTOにDDR5環境が採用されることは極めて珍しい。
その点でDDR5メモリを標準採用する「arkhive GC-I9G38R」は貴重な存在だが、さすがにメーカー指定は不可。容量も合計32GB(16GB×2)のみ、メモリ項目のカスタマイズには対応していない。
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DDR5-4,800MHzに対応する、CL40 1.1V SPD/JEDECスタンダード仕様の32GBを搭載。評価機にはMicronチップを採用したADATA製メモリが組み込まれていた |
ストレージに指定されているのは、PCI-Express4.0に対応したSamsung「PM9A1」シリーズの1TBモデルと2TBモデル。いずれもヒートシンク付きのM.2スロットに装着されており、PCケース側のストレージベイはブランクになっている。
なおカスタマイズメニューでは、基本構成のSSD変更に加え、追加でM.2 SSD×1と2.5インチSSD/3.5インチHDD×2を選択可能。データ用に大容量HDDがあれば、さらにバランスの良い構成になりそうだ。
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PCI-Express4.0対応のNVMe M.2 SSDであるSamsung「PM9A1」シリーズを搭載。システム用の1TBとデータ用の2TBが組み込まれている |
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PCケース側のシャドウベイは未使用のため、さらにデータ用ストレージを追加することができる |