エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1118
2022.03.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部/撮影:pepe
GIGABYTE「G34WQC A」 実勢売価税込69,850円前後(2022年3月現在) 製品情報(GIGABYTE) |
今回の主役は、3月より販売が開始された34型ウルトラワイドの曲面ゲーミング液晶ディスプレイ「G34WQC A」。最大の特徴はアスペクト比21:9の横長画面による広大な表示領域と、曲率1,500Rのカーブがもたらす圧倒的な没入感だ。左右の視界が広がることで、ゲームが楽しくかつ有利になるアドバンテージに加え、複数のアプリケーションやブラウザを並べて作業できるため、ビジネスにおける効率と生産性もアップする。さらに湾曲パネルのカーブが、画面端を見やすく視界に収めてくれる点も見逃せない。“広すぎることのデメリット”をパネル形状で解消しているというわけだ。
液晶パネルは高コントラストで応答速度が速いとされるVA方式を採用する。最大リフレッシュレートは144Hz、応答速度1ms(MPRT)で、動きの激しいPCゲームでも残像感のない映像が楽しめる。また、輝度は350 cd/㎡、静的コントラスト4,000:1で、肉眼での見え方に近いリアルな表示が可能なVESA DisplayHDR 400に準拠しており、動画の映像表現にも期待できる。色深度は8bitで、色域はデジタルシネマ向けのDCI-P3を90%、一般的なデジタルデバイスで広く使用されるsRGBを120%カバーする広色域表示が可能だ。
ゲーミング向け機能としては、スタッタリング等を防止する低フレームレート補正(LFC)、ディスプレイ同期技術として、AMD「FreeSync Premium」や、露出を抑え暗部の明るさとコントラストを持ち上げる「ブラックイコライザー」、モーションブラーを軽減して視認性を高める「エイムスタビライザー」などおなじみの機能を搭載。そのほか画面のチラつきを抑えるフリッカーフリー技術、目の負担を軽減するブルーライトカット機能も備える。なお、入力インターフェイスは、DisplayPort 1.4×2、HDMI 2.0×2の4系統が用意されている。
ちなみに、2020年に発売された”A”なしモデル「G34WQC」との違いをメーカーに確認したところ「採用パネルが変更されている」とのこと。セールス好調ながらパネル調達の問題で惜しまれつつも生産終了となっていた「G34WQC」のAdvancedモデルが今回の「G34WQC A」となるわけだ。
TSUKUMO eX.では展示機でFF XIVベンチをデモ中。広大な表示領域と曲面パネルによる没入感を体験できる |