エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1141
2022.05.17 更新
文:エルミタージュ秋葉原/テストセッション:池西 樹/Tawashi
ミニタワーPCケースながら、ボトムカバー(シュラウド)を装備。ミドルタワーPCケース同様、内部には主に電源ユニットが収納され、煩雑になりがちなケーブルを束ねておく事ができる。左側面が強化ガラス製だけに、内部をスッキリと魅せるには必要不可欠な構造のひとつだろう。
評価機には80PLUS GOLD認証を取得した台湾Channel Well Technology(CWT)「GPS750S-T」(定格750W)がマウントされていた。このモデルは以前検証を行ったG-GEAR「GA7J-H214/ZB」にも標準装備されていたもので、カスタマイズによりThermaltakeやSeasonic、Apexgamingの上位機種が選択可能。差額は発生するものの、ハードウェアのパワーアップを目論むならば、それらを選択する事も視野に入れておきたい。
さらに魅せる要素として、ボトムカバーの一部が切り取られている。実測で幅約120mm、高さ約70mmの開口部からは、電源ユニットの銘柄がアピールできる。
なおボトムカバー(シュラウド)の内部高は実測で約100mm。ATX規格の電源ユニットは高さ86mmだから、若干のマージンを取りながらピッタリと収められている事が分かる。ちなみにCWT「GPS750S-T」はケーブルが直結式だけに、未使用のケーブルはひとまとめに束ねられていた。見た目にはまだ空間があり、無理な配線で内部は混雑状態といった事は無かった。
マザーボードチェックのついでに、搭載メモリを外してみた。評価サンプルには、SAMSUNGブランドのPC4-25600/8GBメモリが2枚装着されている。製品サイトのスペック表と照らし合わせると、基本構成ではメジャーチップ採用のDDR4-3200/8GBx2枚とされ、カスタマイズにより最大で128GB(32GBx4枚)まで選択できるようになっていた。
評価機はSAMSUNG製だが出荷時期によっては変更される可能性はアリ。なおカスタマイズによる32GB~128GB構成では、センチュリーマイクロ製も指定可能になっている(2022年4月現在) |
グラフィックスカードの搭載スペースは長さ325mmまで。ただしこれは最大値で、評価機のようにフロント部に240mmサイズラジエターと冷却ファンがマウントすると、最大285mmまでとされる。コンパクトに収めたミニタワーPCケースなら及第点だろう。ちなみに搭載されていたのは、MSI「GeForce RTX 3060 Ti VENTUS 2X 8G OCV1 LHR」で、長さは235mm。当然ながら数値からも搭載にはまったく問題がない。
ちなみに「G-GEAR Aim GB7J-H221/BRGB」標準のグラフィックスカードは、NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti 8GBとされている。カスタマイズによりGeForce RTX 3060 Tiは33,000円安になる計算だが、その他にも執筆時で10モデルから選択できるようになっていた。
評価機に装備されていたMSI「GeForce RTX 3060 Ti VENTUS 2X 8G OCV1 LHR」。執筆時点での選択肢は10モデルだが、在庫状況や価格により掲載内容が変更される可能性は大いにありそうだ。なおグラフィックスカードは出荷時期により搭載メーカーは異なるとのこと |