エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1159
2022.06.24 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
今回取り上げる「N127」は、2022年1月6日付グローバルリリースで発表された「Number」シリーズに属するミドルタワーPCケース。おそらく最大のトピックは、フロントパネル上部に装備された「Nebula」ライティング機能だろう。
In Win「N127」(型番:IW-CS-N127BLK-1AL120) 市場想定売価税込18,800円(2022年4月22日発売) 製品情報(In Win / 株式会社アユート) |
株式会社アユートの製品サイトによると、星雲の無限に輝く星々を再現したとされ、アドレサブルRGB対応マザーボードとの同期に対応するという。
正面から眺めると奥行きを感じる視覚効果により、より美しい発光を楽しむ事ができる |
In Winと言えば、正統派からちょっとキワモノまで、多彩なラインナップが強みの老舗メーカー。ことフロントパネルについては、3つのゲームをフロントに表示できる「309 Gaming Edition」(型番:IW-CS-309GE-BLK)といった存在は飛び抜けてユニークで、ともすればプロトタイプで留まるところ、本当に販売してしまうあたりが他のメーカーには無い強みだろう。
これらを実現できるのは、台湾・桃園市に自社工場を持っている事が最大の理由。自社のラインであれば、小ロットでも融通が利くだろうし、共通部品をうまく使えばコストダウンにも繋がるというワケだ。
2018年に取材したIn Winの台湾工場。金型から自社生産だけに、「ALICE」や「Z-Tower」「B1」といった個性的なPCケースも量産モデル化できる |
実機に触れる前に、スペック表からN127の概要を確認しておく。対応マザーボードはATX、MicroATX、Mini-ITXで、区分としては最も種類が豊富なミドルタワーPCケースの位置付け。主素材はスチールだが、左側面には強化ガラス、要所にはプラスチック(ABS樹脂)が使用されている。
外形寸法は幅210mm、奥行き476mm、高さ445mmで、本体の重量は約8.7kgとされる。このサイズや手元資料の内外装を見る限り、以前検証を行った「101」と非常に酷似しており、恐らくは共通筐体が採用されているのだろう。
なお外装パッケージは幅282mm、奥行き532mm、高さ506mmで、付属品および緩衝材を含めた総重量は9.8kgとされる。パッケージは比較的大きめなので、店頭からの持ち帰りにはキャリーカートの準備があればなおよしだ。
N127の外装パッケージ。化粧箱とまでは行かない茶箱ながら「N」を強調する2色使いは配慮の証。フロントトップの「Nebula」ライティング非搭載版「127」との差別化が図られている |