エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1173
2022.07.23 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部/撮影:pepe
ここからは「PRO MP271C」を動作させながらパフォーマンスをチェックしていく。検証用PCとして用意したのは、以前詳細検証をお届けしたMSIのゲーミングデスクトップPC「Aegis Ti5 10TE-018JP」。基本構成はIntel Z490マザーボードに、10コア20スレッドのIntel Core i9-10900K、GeForce RTX 3080、メインメモリは64GB(32GB×2)を搭載する。「PRO MP271C」をテストするには十分すぎるスペックだ。
液晶レビューの検証で活躍中の「Aegis Ti5 10TE-018JP」。グラフィックスカードにはゲームからクリエイティブな作業も余裕でこなすGeForce RTX 3080を搭載するハイエンドPC |
「PRO MP271C」の映り具合を確認していこう。液晶パネルは27型のフルHD(1,920×1,080ドット)解像度に対応。VA方式のパネルでありながら視野角は水平垂直ともに178°と広く、コントラスト比4,000:1でメリハリのある画質で動画の視聴にも適している。湾曲デザインで左右端まで含めた画面全体が視野に入るため、第一印象で見やすいと感じるのではないだろうか。
湾曲パネルでは、角度の変化でフレーム端の見え方に影響が出ることが多いが、1,500Rの緩やかな曲率により輝度やコントラスト低下は抑制されている。液晶パネルの中心にポジションを取らない場合でも均一性の高い画質を得ることができる。
また、作業領域を拡張するセカンドディスプレイとして、中心からオフセットした場所に設置しても高い視認性を発揮。リフレッシュレートは75Hzとゲーミング液晶と比べると低いが、残像感を抑えることで目への疲労を軽減する効果は十分だろう。
続いてアプリケーション「Display Kit」を使って、カラー設定を試してみよう。本機には「標準」、「ゲーム」、「FPS」、「RTS/RPG」、「映画」、「アイセーバー」が標準でプリセット登録されている。
プリセットされたカラープロファイルは、便宜上カテゴリー分けされているが必ずしも「ゲーム」や「映画」に最適な設定であるとは限らない。実際の見え方や視認性には個人差があり、特に重要なのはディスプレイの輝度だ。明るすぎ、または暗すぎる状態では目への負担も大きく疲れてしまうため、各プロファイルを参考に「個人設定」で最適な画質をカスタマイズしてお気に入り設定に登録しておくとするといいだろう。