エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1184
2022.08.27 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
まずはレンダリングベンチマークの「CINEBENCH」系テストを実行し、CPUの純粋なパフォーマンスをチェックしていこう。「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」それぞれを実行した際の結果は以下の通りだ。
「Mini PC PN51-S1」が搭載しているのはTDPわずか15WのモバイルAPUだが、過去の計測データに基づくデータベースを参照すると、TDP65Wの第9世代Core i7に迫る優秀なスコアをマークしている。
動作クロックが最大4.0GHzに達するだけに、シングルコア性能もなかなかのもの。最大12スレッドのマルチスレッド性能は、Ryzen 4000Uを搭載していた旧モデル「Mini PC PN50」との比較で10%以上も向上している。幅広いタスクで活躍が期待できる有望な結果だ。
次は「3DMark」が搭載するCPUベンチマークソフトの「CPU Profile」を実行する。最大スレッド数/16/8/4/2/1スレッドの6つのテスト行程から、様々な用途別のポテンシャルをチェックできるベンチマークテストだ。
分かりやすくスコアを抜き出したグラフと、ベンチマークのリザルト画面を合わせて見ていこう。リザルト画面のスコア下に表示されているバーは、同型番CPUの平均スコアとの比較だが、一部で控えめなスコアになっている。
該当のテストは最大スレッドテストやデジタルコンテンツ制作などへの影響を計る16スレッドテスト、重めのゲームなどに影響する8スレッドテストの3種。いずれも重量級テストの際に若干スコアを落としているが、これはフルロード時に100℃近くに達する熱処理の影響だろう。4/2/1スレッドの軽量テストではまったく問題ないため、大きな負荷がかかるタスクの場合は、熱処理によるハンデをある程度考慮に入れておきたい。