エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1190
2022.09.06 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
CORSAIR「HX1500i 2022」(型番:CP-9020215-JP) 市場想定売価税込60,880円前後(7月23日発売) 製品情報(CORSAIR / 株式会社アスク / 株式会社リンクスインターナショナル) |
CORSAIRの新たなハイエンド電源ユニットとして、7月末より「HXi 2022」シリーズの販売がスタートしている。ラインナップは容量1000Wの「HX1000i 2022」と1500Wの「HX1500i 2022」で構成される潔いまでの大容量シリーズ。特に「HX1500i 2022」は、日本国内の一般家庭向けでは(特殊な工事をせずに使える)最大容量の電源ユニットとあって、リリース時点からエンスージアストを中心に大きな注目を集めていた。
80PLUS PLATINUM認証を取得した製品で、電源負荷20%時に変換効率90%以上、負荷50%時に効率92%以上、100%負荷でも効率89%以上をマーク。ケーブルはすべてが取り外し可能なフルモジュラー方式が採用されている。
最大級の超大容量モデルをラインナップする80PLUS PLATINUM認証の「HXi 2022」シリーズ。CORSAIRならではの同期技術にも対応している |
今回はその中から、1500Wの最大容量モデルである「HX1500i 2022」を取り上げるわけだが、その体躯は奥行200mmに達する雄大なもの。相応に内部構造にも“リキ”が入っていて、コンデンサはすべて日本メーカー製の105℃コンデンサを採用するほか、高効率動作を可能にする緻密な内部設計が用いられている。+12Vはシングルレールで最大125A出力に対応、独自ユーティリティの「CORSAIR iCUE」ソフトウェアによりシングルレールとマルチレールを切り替えられる点も特徴だ。
また、冷却機構には140mm径の流体軸受け(Fluid Dynamic Bearing)ファンを搭載。セミファンレス機能の「Zero RPM Fan Mode」に対応しており、負荷50%以下でファン回転を停止、極めて低騒音で運用できる。
そのほか、OVP(過電圧保護)/OCP(過電流保護)/OTP(過温度保護)/SCP(短絡保護)/OPP(過負荷保護)の各種保護回路を内蔵。MTBFは100,000時間とされ、メーカー保証はシリーズ共通で最長クラスの10年間に設定されている。
シンプルかつポップなカラーリングが採用された「HX1500i 2022」の大柄なパッケージ。その大きさもさることながら、ショップの棚でも一際目立つ存在になりそうだ |
負荷に応じたファン回転の挙動や出力などの仕様に加え、寸法もしっかりと記載。内部にはユニット本体とケーブル各種が分割されて収納されていた |