エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1190
2022.09.06 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「HX1500i 2022」の基本仕様や外観、その内部構造までをチェックしたところで、いよいよシステムに組み込んでの実働テストへ移っていきたい。検証に際しては、最大級の大容量モデルであることを考慮して、CPUは第12世代Intel Coreプロセッサの最上位モデルCore i9-12900KS、グラフィックスカードにはGeForce RTX 3090 Tiを搭載するASUS「TUF Gaming GeForce RTX 3090 Ti OC Edition 24GB」を用意。最上級のウルトラハイエンド環境における負荷をかけ、「HX1500i 2022」の実力を確かめてみよう。
現行世代の”SPECIAL EDITION”たるフラッグシップCPUの「Core i9-12900KS」を搭載。16コア/24スレッドで動作クロックは最大で5.5GHzまで上昇する |
マザーボードは60A SPSによる13フェーズ電源回路を備えたIntel Z690搭載モデルASRock「Z690 Extreme WiFi 6E」を使用している |
「Z690 Extreme WiFi 6E」では、BIOS画面でCPUクーラータイプを選択することで、自動的に最適なパワーリミットに設定される |
PBPとMTPともにIntelの推奨値以上の265Wに設定。フルロード時には最大244W程度までパッケージ消費電力が上昇していた |
グラフィックスカードには、3基のAxial-techファンを備えるオーバークロック仕様のASUS「TUF Gaming GeForce RTX 3090 Ti OC Edition 24GB」を組み込んでいる |
3.2スロットを占有する大型クーラーの冷却能力により、動作クロックは最大で2,010MHzに達していた |
システムの主要な動作に用いられる12Vの電圧変動を読み取るため、三和電気計器製のデジタルマルチメータ「PC20」を使用する |
「PC20」はUSB接続に対応しており、データ取り込みソフトの「PC Link 7」を組み合わせて計測値のログを取得できる |
「iCUE」で「HX1500i 2022」を制御したい場合は、付属のケーブルでマザーボードとUSB接続する必要がある |
「HX1500i 2022」はマザーボードとUSB接続することで、総合ユーティリティの「CORSAIR iCUE」を使用して他の「iCUE」対応デバイスを含めた統合管理が可能。リアルタイムの消費電力や各種電圧・電流値、効率などの数値と推移がひと目で把握できるほか、ファン回転数制御、シングルレール・マルチレールの切り替えなどに対応している。
CORSAIRデバイスを統合管理できる総合ユーティリティの「CORSAIR iCUE」。今回対応デバイスは電源ユニットのみのため、「HX1500i 2022」だけが認識されている |
電源出力や電圧値の変動など、グラフとリアルタイムの数値で各種情報をモニタリングできる |
項目は多岐に渡り、変換効率もひと目で把握できる | 冷却ファンの動作パターンをユーザー定義に変更できるのもポイントだ |
+12Vのシングルレールとマルチレールの切り替え設定も。初期値ではマルチレールに設定されている |