エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1246
2023.01.25 更新
文:編集部 Tawashi/撮影:pepe
ここからは「G242C」を実際に動作させながらパフォーマンスをチェックしていく。検証用PCとして用意したのは、詳細レビューをお届けしたMSIのゲーミングデスクトップPC「Aegis Ti5 10TE-018JP」。基本構成はIntel Z490マザーボードに、10コア20スレッドのIntel Core i9-10900K、GeForce RTX 3080、メインメモリは32GB(16GB×2)を搭載する。
斬新なデザインの本体を採用する「Aegis Ti5 10TE-018JP」。グラフィックスカードにはゲームからクリエイティブな作業も余裕でこなすGeForce RTX 3080を搭載する |
湾曲液晶としては小型の部類になる23.6型で曲率1,500Rの「G242C」。曲率1,000Rほどの没入感はないが、ほどよい曲がり具合で目の前に設置するとしっかりと没入感を感じることができる。湾曲パネルの仕様上、どうしても左右端では角度に対する変化があるが、そもそもゲームをプレイする際は、液晶パネルの中心に頭が入るようなポジションとなるため、輝度やコントラストの変化が気になることはないはずだ。
ゲーマー向けの補正機能で、暗いシーン、あるいは明暗差が大きなシーンで暗部の明るさを持ち上げて視認性を改善させることができる「ナイトビジョン」を今回もテストする。液晶の輝度調整では画面全体が一律で変化するのに対し「ナイトビジョン」は、効果のレベルに応じて「通常」から「最も強い」の5段階が設定できる。ゲーム中に薄暗い場面で敵と遭遇した場合や、暗過ぎて見落としがちなアイテムを発見する際などに役立つ機能だ。
「ナイトビジョン」は、実際に筆者も普段から使用している。「フォートナイト」や「Apex Legend」などバトロワ系から、「バイオハザード」シリーズに代表されるホラー系、「エルデンリング」のようなダークファンタジー系とゲームジャンルを問わず有効に機能するので、是非とも活用してほしい。
リフレッシュレートの違いを体感するために、レースゲーム「Assetto Corsa」のリプレイを使用したテストを行う。リフレッシュレート60Hz/120Hz/170Hzでそれぞれの違いを比較。テストではディスプレイ同期を有効化するとともに、デジタルスチルカメラのスーパースローモーションにより画面を直接撮影した。
ご覧の通り170Hzのオーバークロック駆動は滑らかで低残像な画質を実現しており明らかに優位。MSI独自のRAPID IPSパネルには及ばないが、オーバーシュートやゴーストといった、オーバークロック動作による画質の破綻もなく安定して動作していた。特に120Hz駆動との違いも明らか。例えば「タイミング的に敵との撃ち合いに勝ったと思ったのに、なぜかやられてしまう(先に撃たれる)シーンが増えた」と感じるような人は、今のリフレッシュレート環境からスペックアップすることでスコアが上昇する可能性は高い。今まで60Hzや120Hz対応の液晶ディスプレイしか使ったことがないという人は是非とも試して欲しい。