エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1261
2023.03.04 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
まずは定番の3Dベンチマークテスト「3DMark」から、DirectX 12 Ultimateに対応する「Speed Way」を実行する。GeForce RTX 40シリーズに最適化されたテストながら、GeForce RTX 3060 Tiでどこまでパフォーマンスを発揮できるだろうか。
GeForce RTX 3060 Tiは1080pや1,440pをターゲットにしたGPUとあって、WQHD解像度の「Speed Way」ではスコアが3,180と、まずまずの結果。ただしベンチマーク動作は滑らかだったものの、フレームレートは31.8fpsに留まっていた。実際に最新の重量級タイトルをプレイする際は、挙動次第で多少設定を詰める必要があるかもしれない。
続いて同じ「3DMark」から、今度はDirectX 12対応ベンチマークの「Time Spy」を動作させてみよう。テストプリセットはTime SpyとTime Spy Extremeの両方を実行している。
WQHD解像度の無印テストはGraphics Scoreで12,000オーバー、テスト中のフレームレートも80fps以上をマークしていた。一般的なラスタライズ手法でレンダリングされる処理については、十分に有望なパフォーマンスが期待できそうだ。4K解像度のTime Spy ExtremeもGraphics Scoreで6,000以上、フレームレート40fps前後で動作していたことから、プレイするタイトルやジャンル次第では4Kプレイもこなせそうだ。
また、従来版のGeForce RTX 3060 Ti検証時に比べてGraphics Scoreが5%ほど向上。実際の動作クロックはほぼ同等だったため、メモリ周りの強化や最適化が進んでいることが窺える。
引き続き「3DMark」から、まだまだ対応タイトルも多いDirect X11環境を検証するため、「Fire Strike」を実行。テストプリセットは、Fire Strike/Fire Strike Extreme/Fire Strike Ultraの3種類すべてを選択している。
フルHDの無印テストでは約32,000近いGraphics Scoreをマークし、フレームレートも約150fpsと文句なし。主要なターゲット解像度であるWQHDのExtremeでも80fpsに迫るフレームレートをマークしており、Direct X11環境における重量級タイトルでは問題なく快適なプレイが可能だ。4KテストのUltraでも8,000以上のGraphics Scoreと最大40fps程度のフレームレートが出ており、プレイジャンル次第では最高品質での4Kプレイも楽しめる。
なお、従来版GeForce RTX 3060 Tiとの比較では、Graphics Scoreに最大で9%(フルHD時)の差が出るなど、確実に性能を向上させていることが分かる。