エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1262
2023.03.06 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
「桜の花びらと日本の伝統的な麻の紋様」をデザインの主たるテーマに据えた「MasterBox 520 SAKURA Edtion」。ホワイト色の筐体に桜と和柄をあしらった「純和風筐体」が完成した。
MasterBox 520 Mesh Sakura(型番:MB520-WGNN-S02) 市場想定売価税込18,800円(2月24日発売) 製品情報(Cooler Master Technology) |
そもそもCooler Master Technology(以下:Cooler Master)は台湾に本社を置く、自作PCパーツメーカー。日本国内マーケットに向けた企画製品とは言え、後に紹介する和をモチーフにした複数のアイテムを用意するなど、日本市場を重要視する同社の取り組みを好意的に思う読者も多い事だろう。
思えば、2021年4月には同じく桜をモチーフとしたMini-ITXケース「MasterBox NR200P Sakura Limited Edition」を詳しく検証した。全身ピンクの筐体に桜の花びらをあしらった小型筐体は、男女を問わず多くの自作PCユーザーから人気を集めたことを記憶している。
2021年4月にお届けしたさくら紋様のMini-ITXケース「MasterBox NR200P Sakura Limited Edition」は、国内限定600台の”桜Limited Edition”だった |
一方でMasterBox 520 SAKURA Edtionは、ホワイトをベースに、クールでオトナの印象。敢えて桜の花びらを小さく描き、盛りを過ぎた頃の桜吹雪と言った所だろうか。Cooler Masterの和のセンスが一段と洗練された新作は、前作同様人気が出そうな予感がする。
ここで先に触れた、和をモチーフにした桜とピンク色のアイテム計4製品をご紹介しよう。MasterBox 520 SAKURA Edtionと同じ2月24日にリリースされたのは、サイドフロー型CPUクーラー「Hyper 212 Halo White Sakura Edition」、ハイブリッドワイヤレス(2.4GHz無線/Bluetooth 5.1)と有線接続に対応した65%メカニカルキーボード「CK 721 Sakura Limited Edition」、3種類の接続方式に対応するゲーミングマウス「MM712 Sakura Limited Edition」、そして桜ピンクの大判マウスパッド「MP511 Speed Sakura Limited Edition」だ。
本稿ではこの中から「Hyper 212 Halo White Sakura Edition」をチョイス。組み込みセッションで実際に使用してみることにした。
Hyper 212 Halo White Sakura Edition | CK 721 Sakura Limited Edition |
MM712 Sakura Limited Edition | MP511 Speed Sakura Limited Edition |
実機に触れる前に、スペック表からMasterBox 520 SAKURA Edtionの概要を把握しておく。外形寸法は幅210mm、奥行き443mm、高さ498mmとされ、近頃のミドルタワーPCケースとしてはややスリムでスッと背が高い印象。重量は約7.2kgで、容量は50リットルとされる。
主素材はスチールで、副素材にプラスチックと強化ガラスの3種類構成。ボディカラーは内外装共にホワイトで、要所にサクラの花びらがデザインされている。なおベースとなるのは「MasterBox 520 Mesh」で、国内市場では正規に流通しないグローバル市場向けプロダクトとされる。
外装パッケージは幅285mm、奥行き553mm、高さ574mmで、付属品および緩衝材を含めた総重量は9.0kg。数値上は持ち歩けそうだが、高さのあるミドルタワーPCケースの場合、やや嵩張るように感じるはず。店頭購入からの持ち帰りには、カートを持参したい。