エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1288
2023.05.19 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
まずは「A620M PRO RS」ベースのシステムに搭載された、ゲーミングCPUことRyzen 7 7800X3Dの挙動を見ていこう。レンダリングベンチマークの定番である「CINEBENCH」系のテストを使用し、CPUの純粋なパフォーマンスからチェックしていく。
どのテストでも、以前にお送りしたRyzen 7 7800X3Dの単体レビューとまったく遜色ないスコアを見せており、ベンチマークテストにおける問題は見当たらない。単体レビューでは動作環境にAMD X670Eチップ搭載のハイエンドマザーボード「X670E Taichi」を使用していたが、定格動作が前提であれば「A620M PRO RS」でも十分な働きが期待できそうだ。
続いては、30分間連続でテストを実行する「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」を動作させ、より長時間の負荷がかかった際の挙動を見ていこう。
Package Powerは80Wを超える程度。動作クロックはマルチスレッド処理時の最大クロックである、4,800MHz前後をほぼ張り付きで維持できている。長時間負荷が続いた際でも動作に不安はまったくなく、Ryzen 7 7800X3Dのパフォーマンスを十分に引き出せていると言っていい。
また、しっかりした規模のヒートシンクを備えていることもあり、テスト中における電源回路の発熱も許容範囲内。サーモグラフィーで確認した際も表面温度は最大40℃台前半に留まっていた。
アイドル時 | 「CINEBENCH R23:Minimum Test Duration:30 minutes」動作時 |
CPUメインの負荷がかかった際の消費電力は最大146W。シングルチップ構成とあって、アイドル時は約60W程度に収まっている |