エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1315
2023.07.22 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
「GALLERIA ZA9C-R4x」に標準構成で組み込まれているグラフィックスカードは、GeForce RTX 40シリーズ最上位のGeForce RTX 4090だ。評価機に搭載されていたのは、ブースト2,520MHzのリファレンスクロックに設定された3連ファンクーラー装備の大型モデル。ビデオメモリは大容量のGDDR6X 24GBを実装、最新の超解像技術であるDLSS 3もサポートしている。
なおカスタマイズメニューでは、GeForce RTX 4080またはGeForce RTX 4070 Tiへの変更も可能。必要とするスペックやコストに応じて最適なGPUをチョイスしよう。
ちなみにGALLERIAのゲーミングPCには、重量級のグラフィックスカードを支えるVGAサポーターの「リジッドカードサポート」が標準装備されている。カードの垂れ下がりによるスロット破断を防ぐための装備だが、カードの下側だけでなく上部からも挟み込む頑丈な構造を採用。一般的なVGAサポーターよりも手厚い保護機構には、輸送時のトラブルを防ぐ狙いもありそうだ。
メモリはDDR5-4,800MHz動作の32GB(16GB×2)を実装。標準構成で32GBもの容量が指定されているのは珍しく、これも長時間の配信や高画質のゲームプレイを可能にするための配慮と言える。
そのためこれより低い容量は指定できず、カスタマイズメニューに用意されているのは他に64GB(32GB×2)と128GB(32GB×4/DDR5-4,000MHz動作)。ちなみに今回の評価機にはMicronチップを搭載するCrucial製のDDR5メモリが組み込まれていたが、出荷時期によって異なる場合がある点は覚えておこう。
ストレージも最高レベルのパフォーマンスを実現するため、PCI Express 4.0(x4)に対応するSeagate「FireCuda 530」が採用されている。
標準構成で組み込まれるのは1TBで、転送速度はシーケンシャル読込7,300MB/s、同書込6,000MB/s、ランダム読込800,000 IOPS、同書込1,000,000 IOPS。カスタマイズメニューでは同シリーズの2TBと4TBも選択可能で、こちらのスペックはそれぞれ7,300MB/s、6,900MB/s、1,000,000 IOPS、1,000,000 IOPSだ。
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なおカスタマイズメニューでは、オプションで追加のストレージも指定可能。標準構成の総容量1TBでは心もとないため、データ用に大容量HDDを追加するカスタマイズをオススメしたい。
電源ユニットは、80PLUS GOLD認証を取得したSilverStoneの1000Wフルモジュラー電源「DA1000R Gold」が組み込まれていた。より厳格なCybenetics GOLD認証も取得、動作温度50℃での1000W連続出力が可能な高信頼性モデルだ。
ATX 3.0に対応した最新規格準拠の製品で、12VHPWRコネクタも標準装備。日本メーカー製コンデンサを採用するほか、冷却機構にはセミファンレス動作に対応した135mm FDBファンが搭載されている。
ケーブル1本で最大600Wを供給できる12VHPWRを備えることから、グラフィックス周りの配線も極めてシンプル | 背面には、セミファンレス機能のON/OFFスイッチを備えている |
ちなみにカスタマイズメニューでは、80PLUS PLATINUM認証の1200Wモデルへの変更が可能。1000Wのままでも構成に問題はないものの、さらなるマージンの確保、より有利な変換効率で動作させたいなどの場合は検討してもいい。
なお出荷時期や在庫状況によっては、他メーカー製品を含む同等品に変わる可能性がある点は他の構成パーツと同様だ。