エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1351
2023.10.31 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
まずは手始めに、CPUのパフォーマンスを3Dレンダリングを用いて検証する「CINEBENCH」系のベンチマークを動作させてみよう。ベンチマークのラインナップはお馴染みの「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」「CINEBENCH R23」に加えて、最新の「Cinebench 2024」も合わせて実行している。
CPU詳細レビュー時のスコアと比較してみると、マルチコアテストは概ね25%ほどスコアを落としている。さすがに360mmラジエーターのオールインワン型水冷ユニットを使用していたCPUレビュー時とは、冷却性能とパワーリミット設定の違いがスコアに影響しているようだ。
ただしシングルコアテストではほぼ変わらないスコアをマーク。特にシングルスレッド性能が重要なゲームプレイ時などにおいては、文句なしの性能を発揮してくれそうだ。
ここからは、グラフィックス中心の検証を進めていこう。まずは定番3Dベンチマークテスト「3DMark」から、「Speed Way」を実行する。レイトレーシングや可変レートシェーディング、メッシュシェーダーといった最新機能を網羅するDirectX 12 Ultimate対応のテストで、GeForce RTX 4070の実力を把握するにはピッタリだ。
WQHD解像度で最先端の負荷をかける重量級のテストながら、スコアは4,340、テスト中のフレームレート約43fpsだった。一般的なゲームのシングルプレイにおける快適さの目安は30fps程度とされているが、その水準は問題なくクリア。テスト中のコマ落ちもなく映像は滑らかで、WQHD環境であれば重めのゲームプレイもこなしてくれそうだ。
次は同じく「3DMark」から、DirectX 12に対応する「Time Spy」を実行。テストプリセットは「Time Spy」と「Time Spy Extreme」の両方を使用している。
WQHD解像度の無印テストでは、フレームレートが最大110fpsオーバーに達する良好な結果。やはりWQHD環境でのパフォーマンスには大いに期待できそうだ。そして4Kテストの「Time Spy Extreme」でも50fps前後のフレームレートをマークしており、テスト映像もコマ落ちなく滑らか。シングルプレイの快適水準に迫る動作であり、タイトル次第では4K環境でも問題なくプレイできそうだ。