エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1388
2024.02.02 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕
最終セッションでは、NX416Lに構成パーツを組み込み、作業における注意点や気が付いたこと、設置後の周辺クリアランスなど、マニュアルや資料からは読み取れない部分を中心に解説を進めていく。
まずはマザーボードから組み込みを開始しよう。検証に用意したのはASRock「Z790 Steel Legend WiFi」で、基板サイズは305mm x 244mmのATX規格だ。搭載手順は、出荷時より装着済みのスタンドオフに、付属のミリネジ「Motherboard Screws/2.5″ SSD Screws」で基板を固定していく。開口部に作業を妨げるものが無いため、一般的な長さのドライバーで事足りる。
なおマザーボード搭載後のクリアランスは、マザーボード右端からフロントパネルまで約170mm、上端からトップパネルまでが約55mmだった。数値的には問題はない。
マザーボードを固定したところで、CPUクーラーメンテナンスホールの様子をチェックしよう。マザーボードトレイ背面から観察すると、備え付けのバックプレートおよびCPUクーラーマウントホールは十分に露出できている。なお開口部は実測で幅約175mm、高さ約126mmだった。
次にCPUクーラー有効スペースを見ていこう。公称では165mmとされているが、CPUの上にレーザー距離計を置き、強化ガラス製左サイドパネルの内側に貼り付けたマーカーまでの距離を測ると166mmを表示した。高さ160mmクラスのCPUクーラーは選択肢が多く、モデル選定に苦労する事はまずないだろう。
電源ユニットは右側面の下部、ボトムカバーの開口部から本体を挿入。背面から4本のネジで固定するオーソドックスなスタイルだ。電源ユニット設置面にはクッション材が装着され、金属同士が直接接触しない配慮もなされている。搭載テストには以前詳細検証を行ったAntec「NE850G M」を用意。120mmファンを内蔵し、奥行きを140mmに抑えた80PLUS GOLD認証モデルだ。
搭載テストには「NE850G M」をチョイス。なお同シリーズからはATX 3.0/PCIe 5.0準拠の「NE850G M ATX 3.0」がリリースされている。GeForce RTX 40シリーズを搭載するならこちらを選択しよう |
電源ユニットの有効スペースは公称240mm。実測ではシャドウベイユニットまで約270mmだが、NE850G M搭載後は125mm強の空きスペースが確保できていた。ケーブルが集中するエリアとしては、十分な空間だろう。
電源ユニットを搭載すると、ボトムカバー天板後方のスルーホールは大部分が塞がった状態。マザーボード下側のピンヘッダへケーブルを接続する場合は、電源ユニットを搭載する前に配線しておく必要がある |