エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1406
2024.03.29 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「DeskMeet X600」の内部構造までをチェックしたところで、ここからは必要なパーツを組み込み、実際に動作させてのインプレッションをお届けしよう。ちなみにCPUは、Zen 4アーキテクチャと“最速の内蔵グラフィックス”であるRadeon 780Mを組み合わせた「Ryzen 7 8700G」を用意。「DeskMeet」シリーズはグラフィックスカードが組み込める点が大きなトピックながら、同タイミングに借り受けることができた注目の最新APUということで、タッグを組んでの検証を行うことにした。
また、CPUクーラーには全高わずか37mmのSocket AM5専用トップフロークーラーNoctua「NH-L9a-AM5」を組み合わせている。
8コア/16スレッド構成のAPU「Ryzen 7 8700G」を搭載。メモリはAMD EXPOに対応する6,000MHz動作の32GBを組み合わせている |
グラフィックスはRadeon 780Mを内蔵している。CPU内蔵グラフィックスとしては最強の性能を備えている |
まずはレンダリング系ベンチマークテストの「CINEBENCH」系により、CPUの純粋なパフォーマンスから検証していこう。テストラインナップは「CINEBENCH R15」「CINEBENCH R20」と「CINEBENCH R23」など従来のテストに加えて、最新の「Cinebench 2024」でも計測を行っている。
同じ8コア/16スレッドのゲーミングCPUことRyzen 7 7800X3Dの検証時データと比較すると、マルチコアテストでは7~8%落ち、シングルコアテストでは10%を超える差をつけられている。CPU性能だけならRyzen 7 7700Xなども上に控えているため、Ryzen 7 8700Gをチョイスする理由としては、後ほど検証するグラフィックス系のテスト結果を待つ必要があるだろう。
また、今回はかなりのスリム型クーラーを搭載して検証を行っているため、大型ラジエーターの水冷ユニットを使用していたRyzen 7 7800X3Dの単体検証時に比べ、冷却面のデメリットが大きい点も考慮する必要がある。