ZALMAN「CNPS14X DUO BLACK」　市場想定売価税込7,980円前後（2024年7月12日発売） 製品情報（ZALMAN）（株式会社アスク）

ツインタワー＆デュアルファン構成のハイエンド向け空冷クーラー

ZALMANと言えば、かつて「CNPS9000」シリーズなど多くの名機CPUクーラーを世に送り出した、冷却の第一人者といったイメージがある。一時は日本市場において往時の元気さを失っていた時期があったものの、近年は手頃な価格のピラーレスモデル「P30」のヒットに代表されるように、主にPCケース分野での躍進が目覚ましい。

まさに華麗な復活を遂げたといったところ。そうした成功を背景に、このほど本来の“お家芸”であるCPUクーラー分野から、久しぶりに本格派の空冷クーラー「CNPS14X DUO BLACK」をデビューさせるに至った。

COMPUTEX TAIPEI 2024のブースでは、かつてのZALMANを支えた懐かしの名作CPUクーラーも展示されていた

ツインタワーデザインのヒートシンクとデュアルファンを組み合わせた、大型のサイドフローCPUクーラー。独自の「リバースダイレクトタッチヒートパイプ方式」による高効率な冷却を謳う、TDP 270Wに対応するハイエンド向けモデルだ。

冷却ファンは、特異な“Shark Fin”ブレードの先端をバリアリングで囲んだ120mmファン「ZM-AF120」を採用。エアフローの乱流や逆流による余計な振動を抑えることで、冷却効率と静音性を高めているという。

ツインタワー構造のヒートシンクを採用。冷却ファンは独自フィンを用いた120mmファン「ZM-AF120」を2基搭載している

今回の主役である「CNPS14X DUO BLACK」は、こうしたハイエンド向けの要素を備えつつ、市場想定売価は税込7,900円前後と控えめに抑えられた。純粋な冷却性能にも期待がかかるところだが、コストパフォーマンスを重視するユーザーにとっても注目すべきニューカマーと言えるだろう。

なお、対応プラットフォームはIntel LGA1700/1200/115x、AMD Socket AM5/AM4/AM3。コンシューマ向けの主流なプラットフォームは一通りカバーされている。

コーポレートカラーの紺色が映える「CNPS14X DUO BLACK」のパッケージ。外形寸法や冷却に関するスペックなど、購入の判断に必要な情報がしっかり記載されている