エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1449
2024.08.16 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:pepe
「Razer Blade 18」が備える高いクリエイティブ性能をさらにチェックするため、2D/3Dコンテンツ制作ツール「Blender」のパフォーマンスを検証できる「Blender Benchmark 4.2.0」(GPU)を実行する。合わせて参考値として、過去に同様の検証を行っていたデスクトップ版GPU GeForce RTX 4070 Ti SUPERの数値を参照。ノートPC版GPUがどこまで食い下がれるかも見ていこう。
GeForce RTX 4080 Laptop GPUはフルTDPでも150Wのため、TGP 285WのGeForce RTX 4070 Ti SUPERに比べれば半分に近い。しかしテスト結果を見てみると、基本的にすべてのレンダリングサンプルで70%以上の性能をマーク。モバイル環境でハイエンド級の性能が出せることを示している。
続いては、同様にシステムのレンダリング性能を検証できるChaos Group社提供の「V-Ray 5 Benchmark」を動かしてみよう。レンダリングにはGPUを使用し、プリセットは“GPU CUDA”と“GPU RTX”を実行した。
同様にデスクトップ版GeForce RTX 4070 Ti SUPERとの比較では、GPU CUDAで80%に迫るパフォーマンスを発揮。GPU RTXでも70%以上のスコアをマークしており、やはりデスクトップ級の性能が確認できた。
最新エンジンを使用する、V-Ray Benchmarkの最新版である「V-Ray 6 Benchmark」のスコアもチェックしておこう。同じくレンダリングにはGPUを使用し、プリセットは“GPU CUDA”と“GPU RTX”の両方を実行している。
こちらのテストはGeForce RTX 4070 Ti SUPER検証時には使用しなかったため、V-Ray Benchmarkの公式HPで確認できるGeForce RTX 4070 Ti SUPER搭載環境のスコアと比較した。
その結果、多少のバラツキはあるものの、やはりGPU CUDAで70%以上、GPU RTXでは75%前後のスコアをマークできている模様。デスクトップ級の環境を持ち運べるというマシンコンセプトは十分に示せている。