エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1458
2024.09.21 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
各種検証に進む前に、「FROZN-A410-SE」をマザーボードへ搭載するための手順を確認しておきたい。今回はIntelプラットフォームを使用して検証を行うため、LGA1700マザーボードへの搭載手順のみをご紹介する。
ただしAMDプラットフォームの場合も基本的な手順に大きな違いはない。既存のベースプレートを流用しつつ、標準のリテンションを取り外して付属のリテンションに付け替え、クーラーを固定するだけとシンプルだ。
まずはIntel用バックプレートをマザーボード背面からソケット裏側にセットする |
Intel用バックプレートは使用するソケットに合わせてネジ位置を調整する必要がある。LGA1700マザーボードの場合は、外側のホールにネジ位置を合わせよう |
続いて表側からスタンドオフで露出ネジを固定する。なおLGA1700マザーボードの場合、スタンドオフはLGA1851/1700用とLGA1200/115x/AM5用のどちらを使用してもいいようだ | スタンドオフの上にIntel用ブラケットを配置する。LGA1700マザーボードの場合は外側のネジ穴を使用することになる |
Intel用ブラケットを固定用ナットを使用して固定する。あとはクーラーを取り付ける前に、CPUグリスの塗布に加えて、クーラー側受熱ベース部の保護シール剥がしを忘れずに |
ヒートシンクをのせてネジで固定する。2つのネジを交互にバランスよく締めていこう |
ぐらつきや傾きなどがないことを確認したら、ファンクリップで冷却ファンを取り付けて搭載完了だ |
「FROZN-A410-SE」はメモリスロットへの干渉を抑えたナローデザインが特徴だが、実際に組み込んでみるとどうなるのか。大型のメモリとセットで組み込むことで、そのクリアランスを確認してみよう。
組み込みイメージに使用したのは、CORSAIRのDDR5メモリ「DOMINATOR TITANIUM」シリーズだ。DHXクーリングと称する大型のヒートシンクと、その上部にARGB LEDを内蔵したトップバーを備える背の高いモジュールを特徴とする。
メモリスロットまで距離があることもあり、大型メモリの「DOMINATOR TITANIUM」も問題なく組み込むことができている |
冷却ファンを装着しても「FROZN-A410-SE」とメモリスロットの間にはスキマがあり、物理的な干渉は一切なし。「DOMINATOR TITANIUM」はモジュール高が57.3mmというかなり大型のメモリだが、まったく問題なく共存が可能だった。
また、クリアランス確認のマザーボードにはASRock「Z790 Steel Legend WiFi」を使用しているが、CPUソケット周囲のコンポーネント・ヒートシンクの類とも干渉はなし。大型メモリとの共存しかり、「FROZN-A410-SE」は大抵の環境にほぼ制約なく組み込むことが可能なようだ。
高さだけなら完全にアウトな組み合わせなところ、スロット自体に被さらないスリム設計のおかげで共存できている |
周辺コンポーネントへ干渉する心配もほとんどないようだ |