エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1459
2024.09.25 更新
文:エルミタージュ秋葉原編集部 Tawashi/撮影:pepe
MSI「MAG 342CQR E2」 実勢売価税込59,800円前後(2024年9月現在) 製品情報(MSI) |
今回の主役は、湾曲タイプの液晶ディスプレイを得意とするMSIから登場した最新作「MAG 342CQR E2」だ。2021年8月に発売された「Optix MAG342CQR」の後継モデルとなる製品で、大きな変更点としてリフレッシュレートが144Hzから180Hzに高速化されたほか、色域(sRGBカバー率/AdobeRGBカバー率/DCI-P3カバー率)も向上している。
湾曲ディスプレイといっても、曲率やサイズ(アスペクト比)、解像度と構成要素はさまざまながら、本機では曲率1,500Rを採用。人間の視野に近い曲率で、34型の大画面でも視線を動かすことなく全体を把握しやすいといった特徴がある。
ちなみに、エルミタ的速攻撮って出しレビューでは、先月取り上げた31.5型ゲーミング液晶ディスプレイ「MAG 32C6X」に続いての湾曲モデル。ただし「MAG 32C6X」は、解像度がフルHDでアスペクト比16:9の通常サイズだったのに対し、今回取り上げる「MAG 342CQR E2」は解像度がUWQHDでアスペクト比21:9のウルトラワイド。画面サイズの違いもさることながら、より高い没入感を体験できるのが「MAG 342CQR E2」といっていいだろう。
基本機能とスペックを確認しておくと、液晶タイプはVAパネルで、3,000:1の高コントラスト表示に対応。黒つぶれや明るいシーンで白飛びのない現実に近い描写ができるHDR(ハイダイナミックレンジ)をサポートする。
応答速度は1msで、ティアリングやスタッタリングを抑える「Adaptive Sync」、画面のチラつきを抑え長時間の使用でも疲労を軽減する「アンチフリッカー機能」、露出を抑えながら暗部を持ち上げ視認性を高める「ナイトビジョン」、表示しているシーンに合わせて自動的に明るさ・コントラスト・彩度を調整する「AI Vision」、ブルーライトを低減する「ブルーライトカット機能」のほか、本体背面にはイルミネーション機能「Mystic Light」を備える。このうち、リフレッシュレートと「ナイトビジョン」「AI Vision」については後半のセッションで動画検証も行っている。
そのほか輝度は300cd/㎡で、最大表示色約10億7,300万色、色域はデジタルシネマ向けのDCI-P3を95%、一般的なデジタルデバイスで広く使用されるsRGBを99%、Adobe RGBを93%カバー。インターフェイスはHDMI 2.0b×2、DisplayPort 1.4a×1、ヘッドホン出力×1を備えているため、PC(DisplayPort 1.4aに接続)とコンシューマゲーム機を同時に接続して利用可能だ。