エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1472
2024.11.09 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
続いては、「ROG MAXIMUS Z890 HERO」のアピールポイントの一つに挙げられる、M.2ヒートシンクの冷却性能を確かめてみたい。約190g前後という大型クーラーは、いかにも冷えそうな頼もしい雰囲気を放っている。
便利なギミックを満載した使い勝手の良さに加えて、PCI Express 5.0対応SSDの発熱をしっかり抑え込める性能を備えているかどうか。定番の「CrystalDiskMark」を使用してチェックしていこう。
なお検証にあたっては、TeamのPCI Express 5.0対応SSD「T-FORCE Z540」シリーズの2TBモデル「TM8FF1002T0C129」を使用した。
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「TM8FF1002T0C129」のスペックは、シーケンシャル読込最大12,400MB/s、書込最大11,800MB/s、ランダム読込140万IOPS、書込140万IOPSという、PCI Express 5.0(x4)対応SSDの中でも高速なモデルだ。ベンチマークではその公称値を一部で上回る良好なスコアが出ており、SSDのパフォーマンスをしっかり引き出せている。
さらに同じテストを3回休みなく連続で実行した場合でも、サーマルスロットリングの兆候はなし。わずかに70℃を超える程度に留まり、PCI Express 5.0対応SSDの爆熱を問題なく抑え込めている。グラフィックスカードを搭載していればそのクーラーの風が当たる位置であることから、実際の運用シーンではさらなる低温動作も期待できそうだ。
アイドル時と高負荷時のサーモグラフィ結果。ベンチマーク中は表面温度も60℃程度まで上昇、しっかり受熱できていることが分かる |
久しぶりに大きなアーキテクチャの刷新が盛り込まれたことで、Intelの「Core Ultra 200S」シリーズは市場でも大きな注目を集めている。この機会に旧環境からの乗り換えを検討している人も少なくないはずで、どのマザーボードを組み合わせようか悩ましいと考える向きもあるだろう。
今回検証を行った「ROG MAXIMUS Z890 HERO」は、その中でも市場想定売価が12万円を超えるという、文句なしのハイエンドモデル。とても「皆さんにオススメしたい」と気軽にプッシュできるマザーボードではないものの、最高クラスのクオリティを求める向きには、決して期待を裏切らないであろう優秀な1枚だ。
何しろ全身を構成するあらゆる要素がトップクラスであり、最大級の規模を誇る強力無比な電源回路やそれに見劣りしないビッグな放熱機構、爆熱SSDを冷やし切れる巨大ヒートシンクなど、最新パーツを最高の環境で動かせる装備が揃っている。
9,000MT/s超えメモリへの対応など回路設計自体も優秀なわけだが、単にスペックの追求だけに留まらない、”使用する際の快適さ”がワンランク上のレベルにある。大型の金属塊がガシャコンとスッキリハマるM.2ヒートシンクの作りの良さ、持ち上げるだけで取り外せるグラフィックスカードのリリース機構など、昨今の自作シーンでトレンドになっている利便性を高めるギミックは、まさに一歩先ゆく完成度だ。
当然ながら組み合わせる(べき)パーツもコスト的に相当な水準になるわけだが、それをクリアできるエンスージアストにとっては、最高にいい相棒になってくれるのではないだろうか。
なお、ASUSは現在ASUS Z890マザーボードを購入&レビュー投稿すると、もれなくQUOカードPay最大8,000円分がもらえるという「Z890シリーズレビューキャンペーン」を実施している。
もちろん今回取り上げた「ROG MAXIMUS Z890 HERO」も対象製品の一つ。「ROG MAXIMUS」シリーズの購入者には最大額の8,000円分が進呈されるため、恩恵も大きい。さらに応募者の中から抽選で10名には、追加で最新のROGゲーミングディスプレイもプレゼントされるなど、なかなか太っ腹なキャンペーンだ。
この機会にASUSマザーボードの購入を検討しているなら、ぜひリンク先で詳細をチェックしてみよう。
提供:ASUS JAPAN株式会社