エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1502
2025.02.01 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
「ASUS Advanced OC Profile」によってPower Limitを引き上げた状態では、Core Ultra 7 265はどの程度のパフォーマンスが期待できるのか。また、「Power Saving」を有効化した影響はどうだろう。純粋なCPUのパフォーマンスをチェックできるCINEBENCH系ベンチマークテストを動作させ、その挙動を確かめてみよう。
Core Ultra 7 265の詳細検証時に比べると、OC ProfileではPower Limit設定に余裕があることから、マルチコアテストで1.2~1.3倍までスコアを伸ばしている。
Power Savingとの比較においても、やはりマルチコアテストで70%以上のスコアアップが見られるなど、大きな性能差をマーク。その一方でシングルコアテストではほぼ差が出なかったことから、用途に合わせてうまく使い分けたいところ。
また、「Cinebench 2024」の連続テストである「Cinebench 2024:10minutes(Test Throttling)」で挙動を確認したところ、OC ProfileはPコアで5.1GHz、Eコア4.6GHzを安定して維持。Package Powerも200W前後で推移していた。
Power Savingではガラリと挙動が変わり、ベンチマークが走っている間はPコアEコアともに4GHzを下回るなどかなりクロックが落とされている。そのおかげでPackage Powerは65W程度であり、かなりのエコ動作に。シングルスレッド処理時やライトなタスク実行時には、Power Savingの有効化を検討してもいいだろう。
OC Profile設定時でもVRMヒートシンクの表面温度は40℃台だが、Power Saving設定時にはそれ以下に低下している |