エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1505
2025.02.11 更新
文:撮影・編集部 松枝 清顕/池西樹(テストセッション)
最後にCore i9-14900Kテスト時におけるヒートシンク温度を、サーモグラフィで確認しておこう。アイドル時は起動後10分間放置した際の様子を、高負荷時は「Cinebench 2024:30 minutes(Test Stability)」を実行して20分経過後の様子を撮影している。
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アイドル時のサーモグラフィ結果 |
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高負荷時のサーモグラフィ結果 |
アイドル時はヒートシンク全体の温度が低いため違いがわかりにくいが、高負荷時は7本のヒートパイプ部分の温度が周辺のヒートシンクより明らかに高くなっている。またヒートシンク全体の温度がまんべんなく高くなっており、CPUから発生した熱がヒートパイプを伝って拡散できている事が分かる。
2023年9月に検証を行った「ASSASSIN IV」に、ベイパーチャンバーを組み合わせた最上位の位置付け。売価の迫力もさることながら、ASSASSIN IV VC VISIONの冷却性能は、ほぼ期待通りの結果を残した。
高い騒音値とのトレードオフではあるものの、Performance Modeの冷却性能は謳い通り。”TDP280W以上の動作に特化された”特別チューンモデルは、空冷CPUクーラー上位クラスとして認知されるだろう。
さらに単なる付加価値と捉える向きもあるかもしれないが、天板に新設されたデジタルパネルは思いのほか実用的であることは、同様の機能を備えた検証済み「AK620 DIGITAL PRO」で既にご承知の読者も多い。これほど多くの強化ガラス採用PCケースの選択肢が揃う中であればなおさら、ASSASSIN IV VC VISIONの存在価値は一層際立つ。
オールインワン型水冷ユニットの台頭で縮小すると思いきや、いま空冷CPUクーラーが俄然面白い。
提供:Deepcool Industries
株式会社アユート