エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.1518
2025.03.15 更新
文:編集部 絵踏 一/撮影:松枝 清顕
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次も同じく「3DMark」ながら、レイトレーシング性能を検証できるDirectX Raytracing向けテストの「Port Royal」を実行する。Radeon RX 9070 XTはレイアクセラレータが第3世代にアップグレードされ、レイトレーシング性能は前世代から2倍に強化。その効果のほどをベンチマークで確かめてみよう。
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前世代のフラッグシップであるRadeon RX 7900 XTX検証時と比べても25%ほどスコアが向上しており、第3世代レイアクセラレータへのアップグレードは相当な効果があることが分かる。ベンチマーク動作中のフレームレートも85fps前後が出ていたことから、レイトレーシングを有効化した状態でも十分快適にプレイできそうだ。また動作クロックの差を反映して、NITRO+はPULSEにこれまで同様3%の差をつけていた。
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さらに「3DMark」のDirectX Raytracing向けテストとして、レイトレーシング特化の「DirectX Raytracing feature test」も実行する。「Port Royal」ではレイトレーシングは影や反射などの表現に限って使用されていたところ、本テストはすべての処理にレイトレーシングを用いて描画しているのが特徴だ。Radeon RX 9070 XTの純粋なレイトレーシング性能を特化テストで確かめてみよう。
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テスト中のフレームレートは60fpsを割り込んでおり、完全にレイトレーシングのみを用いた処理となるとやや荷が重いようだ。もっとも実際のゲームではレイトレーシング以外のラスタライズ性能がメインになることから、ここまで極端な処理が要求されるシチュエーションはほとんどない。レイトレーシング対応タイトルの場合でも、超解像技術が併用できればフレームレートが大幅に向上するため、積極的に利用してプレイ環境を改善していこう。
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ここからは、よりゲームに近い環境におけるパフォーマンスをチェックするため、ゲーム系ベンチマークや実際のゲームプレイを通じた検証に移っていこう。最初に実行するのは、人気オンラインRPGの最新アップデートである「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」の公式ベンチマークテストだ。グラフィックス設定は“最高品質”で、解像度は1,920×1,080ドット(フルHD)/2,560×1,440ドット(WQHD)/3,840×2,160ドット(4K)の3パターンに設定している。
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フルHDとWQHDでは”非常に快適”な水準であるスコア15,000を大幅に上回り、快適な動作が約束されている。4K解像度でも”とても快適”なスコア11,000以上を満たし、平均80fps以上をマークしていることから、4Kの快適プレイは十分に可能だ。ちなみにNITRO+とPULSEのクロック差は3%程度とあってそれほど変わりはないものの、スコアも平均fpsも確実にNITRO+が上回っている。