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 Home > エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.14 「NH-D14」に見るNoctuaの確固たるCPUクーラー戦略
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「一点突破」テスト構成アップデート 〜Sandy Bridgeテスト〜

 いつも通りの流れではここから「NH-D14」の冷却能力テストを行うわけだが、年も変わりIntel Sandy Bridgeがリリースされた事を機に「一点突破」CPUクーラー編の冷却能力基準構成を一新した。
 ご存じのようにIntel 6シリーズチップセットは、リリースから1ヶ月持たずしてケチが付いてしまったが、CPUクーラーテストには影響は無いと言うワケで、まずは「Core i5-2500K」+「P67 Express」構成でのIntel純正CPUクーラー冷却テストを行ってみる。
 なお今回から使用する機材もこれまで同様、季節の変化による室内温度毎にアップデートを行う予定。

Sandy Bridge
「一点突破」テスト構成は、Intel「Core i5-2500K」とASUSTeK「P8P67 DELUXE」
Sandy Bridge
Sandy Bridge(Core i5-2500K)純正CPUクーラー(画像左)と、Lynnfield(Core i5-750)純正CPUクーラー(画像右)
Sandy Bridge Sandy Bridge
ホログラム・ステッカーを読むと、ファンパーツ番号「E4199-002」、製造元パーツ番号「DTC-DAB03」と記載されていた。メーカーはDELTA製
ファンのフレーム部一体型のプッシュピン(ファスナー)。各々4点がヒートシンクとのロックの役割をも果たしている
Sandy Bridge Sandy Bridge
中心部に銅柱が埋め込まれたヒートシンク。LGA1156純正モデル(画像右)に比べ、放熱フィンデザインが若干変更されている
検証使用機材
CPU Intel Core i5-2500K
(Sandy Bridge/LGA1155/3.30GHz/TDP95W)
マザーボード ASUSTeK「P8P67 DELUXE」(Intel P67 Express)
メモリ CORSAIR「CMZ8GX3M2A1600C8」
8GB(4GB×2枚)PC3-12800(DDR3-1600MHz
グラフィックスカード SAPPHIRE「HD 4350 256MB DDR2 PCIE HDMI LP ファンレス」(型番:11142-08-20R)
HDD Western Digital「WD10EARS」
光学ドライブ LG「GH24NS50」
電源ユニット CORSAIR「CMPSU-850AXJP」
(850W/80PLUS GOLD)
OS Windows 7 Ultimate 64bit
テストベンチ台 Cooler Master「Test Bench V1.0」
放射温度計 AD-5611A(非接触型温度計)
測定範囲(D/S比)11:1
騒音計 TM-102(国際規格IEC651 TYPE2適合)
検証ツール
高負荷状態 OCCT 3.1.0
温度モニタ HWMonitor Pro 1.17
回転数モニタ SpeedFan 4.40
エルミタ的「一点突破」CPUクーラー編レギュレーション
CPUクーラー計測環境および計測方法

1.マザーボードはケースに組み込まない状態で計測する
(ケースファンなどケース内エアフローの影響を受けない状態で、できる限りCPUクーラー本来の性能を見る
2.マザーボードなどの各種設定はデフォルトのまま行う
3.CPUに100%負荷をかけ、5回テストを行う
(計5回テスト中、平均値のスコアを掲載)
4.騒音値は、ファンから30cmの距離で計測
5.高負荷状態は「OCCT 3.1.0」Priority HIGH設定
(アイドル時および高負荷時(100%/30分)の数値を計測)
6.コア温度は「HWMonitor Pro 1.17」を使用
(コア#1〜#4の平均値)
7.ファン回転数は「SpeedFan 4.40」を使用

Intel「Core i5-2500K」純正CPUクーラー温度テスト
Sandy Bridge
計測日2011年1月28日 室内温度19.8℃
ファン回転数:アイドル時1091rpm(32.6dBA)/高負荷時1945rpm(34.8dBA)

 これまで基準モデルとしてきたIntel Core i5-750(2.66GHz/TDP95W)LGA1156 Lynnfield純正CPUクーラーは、ほぼ同条件の室内温度22℃(2010年6月8日計測)でアイドル時35℃(1233rpm)、高負荷時72℃(2699rpm)だった。同一クロックではないため、もちろん違いがあって当然だが、定格動作でのIntel Core i5-2500Kの発熱は低く抑えられている事が分かる。
 ここではCPUの能力そのものが主題ではないため、単に発熱量だけで見れば、Sandy Bridgeはなかなか良くできたプロセッサと言えるだろう。
 と言うわけで、この結果を「エルミタ的一点突破」CPUクーラー編の基準値としたい。



|純正CPUクーラーのヒートシンク温度計測


 次に純正CPUクーラーのヒートシンク部、各ポイントの温度計測を行う。計測ポイントはアルミ製放熱フィンの4ヶ所で、このテストにより大凡どの部分が一番熱を帯びているかが分かるだろう。なお計測は「OCCT 3.1.0」のPriority HIGH設定20分経過時とした。

Sandy Bridge
Intel「Core i5-2500K」純正CPUクーラーヒートシンク温度テスト
test
縦軸:計測ポイント/横軸:温度(℃)
@38.3℃/A35.3℃/B34.2℃/C40.7℃

 結果、一番温度が低いポイントはAの35.3℃、逆に高いポイントはCの40.7℃となった。純正CPUクーラーはご覧の通りラウンド形状で、360度同じ放熱フィンデザインとなっている。またトップフロー型により、搭載ファンからのエアフローは均一で、すべてのポイントはイコールコンディションであると言える。しかしながら、このように場所毎に温度の相違が出る理由はCPUそのものの発熱によるものではなく、隣接するグラフィックスカード、メモリ、レギュレーター等からの影響が大きい。
 


|Noctua「NH-D14」冷却能力テスト実施

Noctua
マザーボードに固定すると、改めてその大きさに気がつく。(決してマザーボードはMicroATXではない)

 ここからは今回の主役となるNoctua「NH-D14」の冷却能力を見て行く。HDT式を採用しない、デュアルファン仕様の大型CPUクーラー、その能力をじっくり検証してみたい。
 なお今回のテストでは「NH-D14」が大型サイドフローサイズのため、メモリをCORSAIRの「」からLynnfield環境で使用したOCZ「OCZ3P1333LV4GK」(1333MHz/PC3-10666/CL 7-7-7-20/1.65v)に変更している事を予めご了承頂きたい。

Noctua「NH-D14」温度テスト
計測日2011年1月28日 室内温度19.8℃

 上段は減速ケーブル(U.L.N.A)使用時、下段はデフォルト回転数でのテスト結果だ。
 デフォルト回転では、アイドル時24℃(Intel純正30℃)/高負荷時40℃(同68.5℃)。また減速ケーブルを使用するとそれぞれ25℃(+1℃)/43℃(+3℃)となった。次にそれぞれの騒音値を見て行こう。

Noctua「NH-D14」騒音値テスト
Noctua
計測日2011年1月28日 室内温度19.8℃/室内騒音値29.2dBA

 Noctua「NH-D14」は固定回転ファン仕様なため、デフォルトと減速ケーブル(U.L.N.A)使用時2パターンの騒音値テストとなる。
 結果、デフォルト時で40.2dBA、減速ケーブル使用時で33.5dBAとなり、両者の差は6.7dBA。これは耳を澄まさなくともハッキリと違いが分かる数値で、低速時は少しうなるような低温域が目立つものの、十分静音仕様のCPUクーラーと言ってよいレベルだ。次に回転数を計測してみよう。

Noctua「NH-D14」ファン回転数テスト
Noctua
計測日2011年1月28日 室内温度19.8℃
上段:ラウンドファン(140mm)/下段スクエアファン(120mm)

 回転数は減速ケーブルを接続すると120/140mmファン共に1000rpm以下、 デフォルトでも1300rpm以下で稼働する。デフォルト稼働時はデュアルファン特有のフィンを抜ける音が目立ち、人によっては少しうるさいと感じるかもしれない。それでも減速時に比べ高負荷時で3℃のアドバンテージの代償としては致し方ないレベルと言えるだろう。

 ここまでCPUクーラーとしての性格を決める、3大数値(温度/騒音値/回転数)全てが分かったところで以下通り整理してみる。

 
アイドル時
高負荷時
騒音値
回転数
デフォルト
24℃
40℃
40.2dBA
1272/1367rpm
減速ケーブル
25℃
43℃
33.5dBA
946/967rpm
※Intel純正
30℃
68.5℃
32.6-34.8dBA
1091-1945rpm

 Intel純正CPUクーラーとの比較で唯一劣るのは騒音値だが、これは「NH-D14」の数値が高いのではなく、意外にもIntel純正CPUクーラーが静かにできていると解釈するのが正しい。
 また冷却機器としての最大の役割である温度は、アイドル時/高負荷時いずれも良好なスコアで、CPUを定格で使用する場合においては、騒音値を考えてぜひ減速ケーブルを接続して稼働させたい。

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・外形寸法 D130×W140×H160mm
・重量1240g
・素材 銅製ベース/ヒートパイプ(ニッケルコーティング) アルミニウム製放熱フィン
・ファン
 120mm「NF-P12」1300rpm/19.8dBA
 (U.L.N.A.使用時)900rpm/12.6dBA
 140mm「NF-P14」1200rpm/19.6dBA
 (U.L.N.A.使用時)900rpm/13.2dBA
・製品保証 6年間(メーカー保証)
製品情報(Noctua)
 
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