|圧倒的存在感の「COSMOS II」外観
ここからはCooler Masterから借り受けた「COSMOS II」実機による細部のチェックを行ってみたい。新型「COSMOS II」は、従来モデル同様、トップおよびボトム部に特徴的なバーを装着。大型PCケースだけに移動を考慮したトップハンドルと、ヘビー級の重量を支えるボトムスタンドで構成され、機能面だけでなく誰もが一目で「COSMOS」と判別できる最大のアイデンティティにもなっている。
筐体素材は上下バー同様に外装部はアルミニウム製。シャーシ部こそスチール製だが、外装アルミニウムは見た目の美しさだけでなく、大型PCケースの重量軽減にも一役買っているわけだ。なおボディカラーはミッドナイトブラックとなり、初代「COSMOS」のシルバーより精悍なイメージが印象的だ。
ちなみに筆者は過去、初代「COSMOS」を愛用していたが、「COSMOS II」本体をパッケージから取り出しただけで、格段に剛性が高められていることを感じることができた。シャーシ部はもとより、外装パネルも重厚な作りで、お世辞抜きにこれほどまでに完成度の高いPCケースは過去記憶にない。
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ボディカラーはミッドナイトブラック。今後カラーリング違いのバリエーションモデルが投入されるのだろうか |
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20周年記念モデルとはいえ、この出来映えで4万円を切る売価はかなり思い切った設定という印象が強い |
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|高級感と実用性を兼ね備えるアルミニウム製スライドカバー
「COSMOS II」は、ギミック満載のPCケースだけに、そのひとつひとつをじっくりと紹介していこう。まず外観上、最大の特徴ともいえるのが、可動式アルミニウム製カバーだ。
オープンベイを隠すカバーはスライド式で、カバーとフロントパネルは磁石で密着している。そしてカバー上部の隙間から指で下方向に軽く押すことで、カバーはゆっくりと下降していく。
“高級感と実用性”を両立させたというスライドカバー表面はブラックアルマイト加工が施されたアルミニウム製。これまで同様の機構を備えたPCケースは存在しているが、ここまで完成度の高いモデルは記憶にない。
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カバーにテンションをかけると、ゆっくりとスライド下降していく。なお閉じる動作はさすがに手動式 |
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フロントパネル下部はメッシュ仕様。真裏上部には標準でBlue LED内蔵の200mm吸気ファンが装備されている。フレッシュな外気を取り入れるだけでなく、シャドウベイに搭載されたドライブの冷却にも重要な役割を担う |
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|不要時にはスイッチ類を隠す、トップスライドカバー
トップ部フロント側にはドライブベイ部を隠すスライドカバーと同じく、アルミニウム素材で作られたスイッチカバーも装備されている。「COSMOS II」クラスのPCケースなら、床置きでの使用が想定されるため、操作性を考慮すれば自ずと電源スイッチの類はトップレイアウトになるワケだ。
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スライド開閉式トップカバーを開くと、電源スイッチ類が露わになる。またフロントパネル側はI/Oポート群のスペースに割り当てられており、USB3.0×2、USB2.0×4、eSATA×1、ヘッドフォン×1、マイク×1が装備されている |
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