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|ドライブベイもくまなくチェックしておく
複数の標準搭載ファンが魅力の「GZ-LX10HB-900」だが、PCケースの善し悪しを語る上でさらに重要になるのは、ドライブベイレイアウトだ。ミドルタワーPCケースとしてはやや小振りな外形寸法から過度な期待はできないが、標準的用途であれば必要十分な搭載能力を備えている。
■5.25インチオープンベイ(×4段)
5.25インチオープンベイは全4段。さすがに複数台光学ドライブを搭載させる事は希だけに、この搭載スペースに文句は無い。
フロントベゼルは両サイドにある爪をフロントパネル側に引っ掛けるタイプを採用。比較的ガッチリ固定されているため、ぽろりと内側に落ちてしまうような事はさそうだ。反面、ベゼル着脱にはフロントパネルを一度外す必要があるため、ものぐさには面倒に感じるかもしれない。
またシャーシ側をチェックすると、下3段はブランクパネル付き。さらに最下段のみ3.5インチオープンベイ用の切り込みがあるものの、該当箇所のフロントベゼルは完全に5.25インチ用だけに、実質使用はできない。
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ブランクパネルは金属疲労により分離させるカットタイプ。一度外すとパネルを元通り固定できない点をデメリットと感じるかもしれないが、特に困ることはない |
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■3.5インチシャドウベイ(×4段)
3.5インチシャドウベイは全4段。さすがにこのクラスのPCケースでは、横置きレイアウトや専用トレイ等の搭載機構は省略され、代わりに2段分のツールフリー機構が装備されている。とは言え、こちらもエントリークラスらしく、最もオーソドックスな固定方式を採用。また下2段はネジ留め専用スペースで、ネジ穴には防振対策用のゴムブッシュが装着されていた。
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上段2つはツールフリー式による固定。どうしても心許ないという人は、ネジ留め用の穴は用意されているのでこれを利用すればいい |
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「ああコレね」と誰もが知る、最もオーソドックスなツールフリー機構。HDDのネジ穴2箇所にピンを合わせ、センター部のダイヤルを回すことでプラスチック部品がシャドウベイに密着するというもの。赤いレバーのはめ込み部分は、型を合わせる知育玩具さながらだが、今ひとつ精度が悪く、決してスムーズとは言い難い |
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■2.5インチシャドウベイ(×1段)
もはやどんなスタイルのPCにも必須になりつつあるSSD。急速な普及により、新規にリリースされるPCケースでは2.5インチシャドウベイが必ず装備されている。SSD自体の薄さとHDDほど熱が出ないというメリットから、2.5インチシャドウベイは比較的作りやすく、「GZ-LX10HB-900」では3.5インチシャドウベイ下部の底面にひとつ、搭載スペースを装備している。今後SSD単価は下がる傾向にあるため、1基のみでは不足かもしれないが、SSDの多くに3.5インチ変換アダプタが付属されていることから、ここは不問としよう。
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SSD底面のネジ穴を使って固定する2.5インチシャドウベイ。“穴さえ空ければ”シャドウベイになってしまうため、設計は楽。ただし1点指摘しておくと、SATA電源コネクタのケーブルが底面に当たることで、SSDのコネクタが破損する恐れがある。接続時だけでなく、長い時間運用する事を考慮して、コネクタ部にストレスがかからないように配慮する必要がある |
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SSDを取り付けてみたところ。固定するには一度PCケースを横倒しにする必要がある |
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|ボトムレイアウトを採用する電源ユニット搭載スペース
次に見ていくのは電源ユニット搭載スペース。現在のPCケースで最も多く見るレイアウトは、電源ユニットボトムレイアウトだ。これまでの指定席だった上面から電源ユニットを移動させたことで、トップ部に排気ファンを装着できるようになり、PCケース内部のエアフローレイアウトはより理想的なものになった。これ以上ないと思わせるこのスタイルだが、その先駆けは何を隠そう「GZ-LX10HB-900」が採用するマザーボード「倒立型」PCケースだった。すっかり忘れられているかもしれないが、現在の主流レイアウトは「倒立型」PCケースが根底にあるのだ。
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電源ユニットボトム搭載の先駆けと言えるのが、このマザーボード「倒立型」レイアウト。現在の主流の原型を作った“隠れた功労者”と言えるかもしれない |
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試しに搭載させたのは、Antec「EA-650-PLATINUM」。奥行き140mmのコンパクトモデルだけに、シャドウベイまでの距離はまだ160mmほど残されている。直結式タイプならば、余ったケーブルを避けておくスペースが必要になるため、この“空き地”は重要だ |
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電源ユニット吸気ファンが位置する底面には、ダストフィルターを装備。スライド着脱式で、付着したホコリを取り払うメンテナンス性にも配慮されている。これもイマドキPCケースでは必須項目になりつつある |
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