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 Home > エルミタ的速攻撮って出しレビュー Vol.73 「顔が命」だけじゃなかった、、、In Win 「TRACK」検証
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In Win「TRACK」、エアフローレイアウトをチェック

 フロントパネルのデコレーションとサイドパネルの図柄から、どうしても「何かが違う」と思われてしまいがちだが、筐体本体に目を移すとエアフロー性能が高められた“至極真っ当”なPCケースである事が分かる。ここからは標準搭載ファンのレイアウトやスペックの詳細をひとつずつ確認し、PCケース本来の能力を確認していきたい。

TRACK
トップ排気ファンは120mm口径の「FD1212-S3133E」(DC12V/0.32A)。イエローのインペラは、近頃In Winブランドが積極的に採用するカラーリングだ。コネクタ形状はパルスセンサー対応3pin仕様
TRACK TRACK
リア排気ファンは120mm。型番はトップファン同様「FD1212-S3133E」で、コネクタ形状は3pin
リアファン搭載スペースには120mmファンの他、90/80mmのネジ穴も装備。わざわざ小口径のネジ穴を用意する理由はオールインワン水冷ユニットのラジエーター搭載における汎用性を持たせてのもの
TRACK TRACK
CPUおよびVRM周辺の熱を吸い上げて排出するトップ&リアファンは見慣れたレイアウト
黄色羽がオリジナル感を醸し出す120mm口径の「FD1212-S3133E」。羽枚数は7枚で、ARX製のようだ
TRACK TRACK
実測値500rpm前後で緩やかに回転し、大きな風量を生み出す左サイドパネル部の220mmファン。Blue LED内蔵タイプで、以前テストした「Dragon Rider」で使用されていたものと同一品だった
TRACK
サイドパネルにあるスライドスイッチは220mmファンのLED ON/OFF用。「Dragon Rider」でも採用されていた。ちなみに上が点灯、下が消灯
TRACK TRACK
標準搭載220mmファンを外し、上下に120mmファン各1基に換装する事もできる。CPUエリア、グラフィックスカードエリアのピンポイント冷却にも対応させたというワケだ
220mmファン固定ネジ外周には振動吸収ゴムブッシュを装着。イエローにする事で大口径ファンの存在がさりげなくアピールされている。In Winは色遣いのアクセントが非常にうまい
TRACK TRACK
220mm口径ファンの型番は「DFS223012M」(DC12V/023A)。給電は4pinペリフェラル仕様
右サイドパネル下に設けられた通気孔。どちらかと言えばデザイン要素が高い
TRACK TRACK
フロント120mm吸気ファンは主にHDD冷却の役割を担う
フロントファンもトップおよびリアファン同様「FD1212-S3133E」で、3pinコネクタを採用
TRACK
電源ユニットボトムレイアウトにおいては基本的なエアフローレイアウトを採用する「TRACK」。要所にエアフローを送り込み、ピンポイントで冷却させるスタイルだ

 標準搭載ファン4基全てをチェックしたところで、各々の回転数をデジタル回転計を用いて計測してみた(下表参照)。いずれも騒音値は低く、静音PCケースと言ってよいだろう。

 
型番
口径
回転数
フロント
FD1212-S3133E
120mm
1088rpm
トップ
FD1212-S3133E
120mm
1065rpm
リア
FD1212-S3133E
120mm
1011rpm
左サイド
DFS223012M
220mm
543rpm



多彩過ぎるドライブベイレイアウトをじっくりチェックする

 次なる重要ポイントは、ドライブベイレイアウトだ。実は「TRACK」のドライブベイは良い意味で“くせ者”。スペックシート上では、5.25インチ×3(内1基は3.5インチベイ排他)、2.5インチシャドウベイ×2、3.5インチシャドウベイ×3とされているが、これが額面通りではなかった。
 なかなか複雑なため、まずは画像で各々を見て行くことにしよう。

■5.25インチシャドウベイ部
TRACK
「TRACK」のドライブベイは価格に似合わず、なかなかの凝りよう。順番にひとつひとつ確認していこう
TRACK TRACK
5.25インチドライブ固定にはダイヤル式のツールフリー機構を備える。やや華奢な印象だが意外にガッチリ光学ドライブの固定ができる
シャーシ側5.25インチドライブベイ部は最上段のみフタ無し、その他は必要に応じて切り離す事になる
TRACK TRACK
実際に5.25インチドライブを搭載させてみたところ。ツールフリー機構はシンプルながらガタツキは一切無し。それでも心配なユーザー向けにネジ穴も装備されている
TRACK TRACK
5.25インチ最下段には3.5インチマウンタが1個搭載されている
ドライブロック機構はかなりシンプル。比較的安価なPCケースで採用される事が多いダイヤルロックタイプ
TRACK TRACK
5.25インチ最下段に標準装備されるマウンタ。側面には挿入方向を示す矢印の刻印がある
TRACK TRACK
5.25インチサイズのマウンタには、3.5インチまたは2.5インチドライブいずれか1基を搭載可能。共に固定は底面4カ所のネジ留め式
TRACK TRACK
これが本来(?)の使い方。カードリーダー等を装着し、3.5インチオープンベイで使用
5.25インチベイ下の見落としそうな場所にもう1段2.5インチシャドウベイが用意されていた。まったく気の置けないモデルだ


■3.5インチシャドウベイ部
TRACK
ブラックカラー筐体にイエローのアクセントで統一されていると思いきや、樹脂製HDDトレイはブルーが採用されていた
TRACK TRACK
HDDトレイはツールフリーワンタッチ着脱タイプだが、若干こコツが必要。取り出すには片手ではなく両手で作業した方が良いかもしれない
TRACK TRACK
3.5インチ専用トレイと思いきや、2.5インチSSD(HDD)も搭載できてしまう。搭載方法は3.5インチがピンによるツールフリー、2.5インチが底面4カ所のネジ留め式
TRACK
3段あるうちの3.5インチシャドウベイ最上段はホットスワップ対応のコネクタが装着されていた。恥ずかしながら装着テストを行うまでこれに気づかず、「なんかヘンだぞ」と覗いてみたところ発見
TRACK TRACK
3.5インチシャドウベイ上に用意された2.5インチ専用トレイ。ネジ1本を緩め、レバーを下げてトレイをスライドさせれば取り外す事ができる。なおSSD(HDD)の固定方法は底面ネジ4カ所留めだった

 最近のドライブベイレイアウトは2.5インチSSDの台頭により、各社工夫を凝らすがため複雑になっており、スペックシートでは実に表現しにくい。「間違いでは無いが正解ではない」というのは頭が痛いところだが、ここまでチェックした結果を以下表にまとめてみよう。

■「TRACK」ドライブベイレイアウト
5.25インチ オープンベイ×3 1段は3.5インチ排他
3.5インチ オープンベイ×1 5.25インチ×1段排他
3.5インチ シャドウベイ×4 1段は3.5インチオープンベイ排他
3段は2.5インチシャドウベイ排他
2.5インチ シャドウベイ×5 3段は3.5インチシャドウベイ排他
1段は5.25インチ×1段排他

 さらに複雑になってしまった感は否めないが、組み合わせが多岐に渡るためどうにもならない。要するに“たくさん積める”という事だ(もう勘弁してください)。このままでは無責任に終わってしまうので、エルミタ的レコメンドの一例を挙げておくと、2.5インチSSD×2(RAID 0)、3.5インチHDD×4(データ用)、そして5.25インチBlu-ray(またはDVDマルチ)×1ではどうだろうか。しかし返す返す最近のPCケースのドライブベイはよく考えられている。

TRACK
「苦しくなると画像で逃げる」の一例。それほど大きくはないミドルタワーPCケースでも工夫次第ではたくさんのドライブを格納する事ができる。正直な感想を言えば、In Winはエアフローレイアウトよりもドライブベイレイアウトを得意とするメーカーではないだろうか


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TRACK
TRACK
ケースタイプ
ミドルタワー
素材
0.6mm厚スチール
ドライブベイ
5.25インチ×3(内1基は3.5インチベイ排他)
2.5インチシャドウベイ×2
3.5インチシャドウベイ×3
フォームファクタ
ATX/MicroATX
電源ユニット
別売り(スタンダードPS2タイプ)
フロントポート
USB3.0×1/USB2.0×2/音声入出力(HD/AC97)
拡張スロット
7段
ファン
フロント120mm×1
サイドパネル220mm×1(BlueLED)
トップ120mm×1
リア120mm×1
外形寸法
D480×W200×H500mm
メーカー製品情報
 
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