|オーバークロック時の温度も計測してみる
CPUをデフォルトの状態で使用した場合でのテスト結果は、半ば“いとも簡単に冷却を行っている”ように感じた。そこで次にオーバークロック状態での挙動もチェックしておこう。
ここではGIGABYTEのオーバークロックユーティリティ「EasyTune6」を使い、プリセットで用意されている4.43GHz設定でテストを行ってみることにした。
CPUコア温度テスト(PWM)
※OC 4.43GHz時
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単位℃/室内温度25.9℃ |
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CPUコア温度テスト(Silent mode adapter使用時/1,600rpm)
※OC 4.43GHz時
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単位℃/室内温度25.9℃ |
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まずはデフォルト状態での結果だが、高負荷時で67℃となり、定格動作から+9℃の上昇。「Silent mode adapter」(Max1,600rpm)使用時では+8.3℃の上昇に留まる。敢えて「留まる」としたのは、定格動作時のリテールクーラー比でもまだ−17.2℃のアドバンテージがあるからだ。
ちなみに用心深い筆者は、間違いがあってはいけないと、レギュレーションに設定している5回のテスト回数より多い、都合8回のテストを行っている事を付け加えておこう。
|デュアルファン状態で温度を計測してみる
さらに「TPC 812」のポテンシャルを引き出してみる。このモデルは同梱のファンブラケットにより、120mm口径ファンを増設搭載し、エアフローを強化する事ができる。サイドフロー型CPUクーラーではよくあるギミックだが、「TPC 812」でその効果はどの程度あるのだろうか。
なおデュアルファン状態でのテストは、標準ファン回転数の定格時とオーバークロック時の2パターンのみ計測を行っている。
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エアフロー強化に用意した120mm汎用ファンは1,200rpmのノーブランド品。低速回転モデルだけに、デフォルト状態と動作音に大きな違いは出なかった |
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CPUコア温度テスト(PWM)+1,200rpm(汎用ファン)
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単位℃/室内温度25.9℃ |
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定格動作では、高負荷時57.1℃という結果。標準比で−0.9℃と小幅ながら温度は低下している。逆にアイドル時は30.2℃に対し、31.5℃となり+1.3℃だった。この事から、いずれも誤差の範囲程度であり、エアフロー強化による変化はあまり出ていない。オーバークロック時でも同じような傾向が現れるのだろうか。
CPUコア温度テスト(PWM)+1,200rpm(汎用ファン)
4.43GHzオーバークロック設定
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単位℃/室内温度25.9℃ |
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定格から4.43GHzにオーバークロックした場合の高負荷時は65.7℃。標準比で−1.3℃だった。さらにアイドル時では32.3℃で、標準比−4.5℃となり、ようやく大きな差が現れた。デュアルファンの定格時同様、ある程度の誤差は考慮する必要がありつつも、よりCPUコア温度が高いオーバークロック状態になると、徐々にエアフロー強化の効果が数値に出る事が分かった。 |