|3兄弟中で一番のじゃじゃ馬。冷却重視タイプの「CWCH80」
デュアルファンによる強力なエアフローで、120mmファンタイプのラジエターを一気に冷却させようと目論む「CWCH80」。昨年行った検証では、良好な冷却能力と引き替えに、それに見合っただけの動作音が印象に残っている。デュアルファンの性格上、致し方ない部分は了解済みだが、さてCore i7-3770Kでは、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのだろうか。
|「CWCH80/100」搭載のワンタッチファンコントロール機能
「CWCH80」と「CWCH100」には、ポンプ一体型ウォーターブロック上にプッシュボタンが装備されている。これがワンタッチでファン回転数が調節できるファンコントロール機能だ。視認性の高いLEDが内蔵され、1,300rpm/2,000rpm/2,600rpmに3段階切り替えに対応する。
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LED内蔵で3段階の回転数切り替えに対応するワンプッシュボタン式のファンコントローラー機能。場所が場所だけに、サイドパネルを開けての操作になる |
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というわけで、「CWCH80」と「CWCH100」については、それぞれの回転数別テストも行ってみた。
CPUコア温度計測(1,300rpm設定)
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単位:℃/室内温度:24.3℃ |
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CPUコア温度計測(2,000rpm設定)
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単位:℃/室内温度:24.3℃ |
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CPUコア温度計測(2,600rpm設定)
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単位:℃/室内温度:24.3℃ |
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デュアルファンによる高エアフローによる、パワフルな冷却設計を採用するだけあって、シングルファン仕様の「CWCH60」よりも冷却能力は高い。回転数による違いに目を向けると、1,300rpmから700rpm高回転にするだけでマイナス3.5℃を計測し、その効果をハッキリ確認する事ができる。ただし600rpm違いの2,600rpmでは逆にプラス1℃と、誤差の範囲内でメリハリは効かない。十分冷却されている事からこれ以上の回転数は無用だが、「CWCH80」の冷却能力は、おそらくこの辺りが“天井”とみるべきだろう。
騒音値計測
直列デュアルファンによる高静圧で動作させるだけあって、2,000rpmからの急激に動作音が上昇。2,600rpmに至っては、「これで冷えなければ困っちゃうなぁ」というレベル。今回は時間の関係で定格動作のみのテストだが、簡易的ながら4.2GHzにオーバークロックさせて動作したところ、70℃近辺で温度上昇は止まっている。
「CWCH80」を常時稼働させるなら1,300rpm固定。高負荷を掛けるシーンやオーバークロックを試したい場合のみ、中速〜高速運用と、目的に合った使い分けをお勧めしたい。 |