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エルミタ的「一点突破」 CPUクーラー編 Vol.22 Intel LGA2011純正クーラー検証
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「RTS2011AC」パフォーマンスチェック
Intel「RTS2011AC」の外観的キャラクターをひと通りチェックしたところで、冷却機器としての実力をテストしてみたい。
「純正CPUクーラー」と聞いただけで、パフォーマンスには期待できないと思われる人も少なくないだろう。だが最近のモデルは“無茶をしなければ”常用にも十分に耐えうる実力を秘めている。ひと頃の“おまけ”的要素は薄れ、そこそこ無難なトップフロー型CPUクーラーに仕上げられているという印象が強い。
さて今回のテストは、従来の「一点突破」からプラットフォームが変わったことからマザーボードとメモリを変更。さらにストレスツール
「OCCT」
も「4.0.0」に更新されるなど、テスト環境もバージョンアップされている。なお検証にまつわるエルミタ的レギュレーションは以下通り。
エルミタ的「一点突破」CPUクーラー編レギュレーション
CPUクーラー計測環境および計測方法
1.マザーボードはケースに組み込まない状態で計測する
(ケースファンなどケース内エアフローの影響を受けない状態で、できる限りCPUクーラー本来の性能を見る
2.マザーボードなどの各種設定はデフォルトのまま行う
3.CPUに100%負荷をかけ、計5回のテストを実行
4.騒音値は、ファンから30cmの距離で計測
5.高負荷状態はストレステストツール「OCCT 4.0.0」を使用
(アイドル時および高負荷時(100%/15分)の数値を計測)
6.ファン回転数は「SpeedFan 4.45」を使用
■
参考モデル【Intel Core i5-2500K同梱リテールクーラー計測結果】
アイドル時
高負荷時
1月28日計測時(19.8℃)
30.0℃(1233rpm)
68.5℃(2699rpm)
6月22日計測時(27.2℃)
35.0℃(1092rpm)
69.0℃(2684tpm)
検証機材構成
CPU
Intel「Core i7-3930K」
(Sandy Bridge-E/3.2GHz/TB時最大3.8GHz/TDP130W)
マザーボード
GIGABYTE「GA-X79-UD5」
(Intel X79 Express/ATX)
メモリ
CORSAIR「CMZ8GX3M4X1600C9」(2GB×4枚)
(PC3-12800/DDR3-1600MHz/CL=9-9-9-24)
グラフィックスカード
SAPPHIRE「HD 4350 256MB DDR2 PCIE HDMI LP」
(型番:11142-08-20R)
SSD
CORSAIR「CSSD-P3128GB2-BRKT」(128GB)
光学ドライブ
LG電子「GH24NS50」
電源ユニット
CORSAIR「CMPSU-850AXJP」
(850W/80PLUS GOLD)
検証ツール
放射温度計
AD-5611A(非接触型温度計)
測定範囲(D/S比)11:1
騒音計
TM-102(国際規格IEC651 TYPE2適合)
ストレステスト
OCCT(OverClock Checking Tool) 4.0.0
回転数モニタ
SpeedFan 4.45
GIGABYTE「GA-X79-UD5」
市場想定売価税込30,000円前後
機材協力:日本ギガバイト株式会社
製品情報
GIGABYTEが市場に投入したIntel「X79 Express」チップ搭載ATXマザーボードの自信作。DDR3メモリスロットを8本装備する
CORSAIR Memory
「CMZ8GX3M4X1600C9」
市場想定売価税込6,280円前後
機材協力:株式会社リンクスインターナショナル
製品情報
CORSAIRの「VENGEANCE」シリーズに属するDDR3(PC3-12800)の2GB×4枚組クアッドチャンネルメモリキット。もちろん「XMP」もサポートされている
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「OCCT 4.0.0」によるCPUコア温度計測結果
10月25日にアップデートされたストレスツール「OCCT 4.0.0」で15分間(実際には16分8秒)負荷をかけ、Core #0〜Core #5までの温度計測を行った。早速その結果を見て頂こう。なお計測時の室内温度は19.6℃で、湿度は88%だった。
Core #0
Core #1
Core #2
Core #3
Core #4
Core #5
これまで「一点突破」で使用していた、Intel「Core i5-2500K」のTDPは95W。対して今回のIntel「Core i7-3930K」のTDPは130Wで、35Wほど高い。よって、これまでのテスト結果との単純比較ができない点は考慮しなければならない。(もちろんCPUクーラーも別物)
最も低かったのは、
アイドル時[Core #1]の43℃
。逆に最も高い数値は
高負荷時[Core #4]と[Core #5]の70℃
で、その差は27℃となった。「Core i5-2500K」純正CPUクーラーは、今回とほぼ同様の室内温度19.8℃環境(2011年1月28日計測)でアイドル時30℃(1233rpm)、高負荷時68.5℃(2699rpm)であったことから、TDP差35Wは特にアイドル時に現れている。
そもそもIntel純正CPUクーラー「RTS2011AC」は、サードパーティの汎用CPUクーラーのように「高冷却」を掲げているワケではなく、劇的な冷却性能は期待していなかったが、室内温度の低いこの時期でも70℃台に乗ってしまった点は、少々不安が残る結果となってしまった。
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素材
アルミニウム/銅
ヒートシンクサイズ
直径95mm(実測値)
重量
全体487g/ヒートシンク420g(実測値)
ファン回転数
1000〜3000rpm(公称値)
ファン寸法
104mm(公称値)
サポートTDP
130W(公称値)
発売日
2011年11月14日
実勢価格
税込1,980円程度
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